阿知須の「キンモクセイ」、市内四つ目のマンホールカード選定【山口】
全国各地のデザイン性豊かなマンホールのふたが描かれた「マンホールカード」に、山口市阿知須の「キンモクセイ」が追加選定された。市内では4種類目。旧中川家住宅「いぐらの館」(末永恒二館長)で配布している。 阿知須地域に伝わる防火構造を持つ家屋「居蔵造り」に特徴的ななまこ壁の格子柄と旧阿知須町の町木キンモクセイがあしらわれている。ふたは旧宇部・阿知須公共下水道組合が旧阿知須町内に1991年に設置した。阿知須大橋のそばの公園でカードに使われた実物を見ることができる。 カードは、国土交通省や日本下水道協会でつくる下水道広報プラットホーム(GKP)が、下水道のイメージアップを目的に企画。2016年から選定・発行が始まった。種類はこの第22弾で33自治体の33種が加わり、計699自治体・団体の1035種となった。 カードは縦8・8㌢、横6・3㌢の統一規格で、表面にはマンホールの写真や設置場所の座標軸、裏面にはデザインの由来が記されている。 県内外から多くの人がカードを求めて同館を訪れ、実物のふたと見比べて楽しんでいる。末永館長は「カードを通じて阿知須の歴史や文化にも関心を持ってもらえれば」と話した。 開館時間は午前10時~午後4時。水・木曜休館。問い合わせは同館(電話0836-65-2403)へ。