日本選手権男子100m1組は東田旺洋（中央）、栁田大輝（右）が1着、2着。小池は5着で決勝進出を逃した

◇第108回日本選手権（6月27日～30日／新潟・デンカビッグスワンスタジアム）3日目 【動画】東田1着、栁田2着 小池は5着 男子100m準決勝1組 第108回日本選手権の3日目が行われ、男子100m準決勝1組で東京五輪代表の小池祐貴（住友電工）が10秒34（－0.2）で5着にとどまり、決勝進出を逃した。 6レーンからスタートした小池は、スタートから出遅れた。「やりたいことがうまくできていない。なかなかうまくいかないですね」。中盤以降も乗り切れないまま、力なく5着でフィニッシュした。 昨年から米国を拠点にしており、「レース全体でこう走るということがチームで決まっている。20～30mのところをうまくやろうとすると、スタートでミスが出る」。練習ではうまくできているだけに、「後は試合の身体に合わせるだけなので、もどかしいですよね」と首をひねる。 日本選手権については「狙っているというよりは、コーチによるメソッド通りにやれているかが優先」と語る小池。「スタートからダメだともう終わりという考え方」と振り返ったように、スタートで出遅れたこの日のレース内容がすべてを物語っていた。 パリ五輪参加へ必須だった参加標準記録の突破はならず、「標準を切らないからには、（パリ五輪に）出ても決勝にはいけないだろうと思っていました」。ベテランの域に入りつつある29歳は、晴れない表情で取材エリアを後にした。