雪の被災地、不安広がる 「家つぶれないか」
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の被災地では23日、広い範囲で雪となり「家がつぶれるのではないか」と住民が不安そうに空を見上げた。気象庁はこの冬一番の強い寒気や気圧の谷の影響で25日にかけて平地、山地ともに大雪となり、警報級になる可能性があるとして警戒を呼びかけた。 石川県の輪島市や穴水町では朝から雪が降り続き、時折視界が悪くなるほど強まった。 輪島市中心部から5キロほど離れた集落では、土砂崩れに複数の家が巻き込まれた一画で警察や消防が安否不明者の捜索を続けた。静かに雪が降りしきる中、土砂を掘る隊員らの「せーの」というかけ声が響いた。