料理はお母さんがすること? 料理代行の注文も「100%母親から」 家事分担のモヤモヤ #令和の親
■実際に料理をしているのは…見えてきた理想と現実の乖離
家庭の中で誰が「料理」を担当するのが良いと思うか―。取材班は街でアンケート調査を行いました。 「男女両方すればいいと思う」(10代高校生・女性) 「うちの場合は妻が専業主婦なので、女性がいいと思います」(30代・男性) 「得意な方がしたらいいと思う。うちは父親が料理好きでよくやってました」(20代・男性) 「どちらでもいい、性別は関係ないと思います」(50代・女性) 男女各60人に聞いたところ、男女とも約90%が「男女どちらでもよい」と回答。この結果だけをみると、時代の変化に伴い、女性だけが「料理」を担うという風潮はなくなりつつあるようにみえます。 そこで、今度は「実際に家庭内で料理をしているのは誰か」聞いてみました。 「共働きですけど、私が料理してます」(40代・女性) 「実家で両親共働きで、母の方が帰りが遅いので父がやってることが多いです」(20代・男性) 「私です。お父さんも古い人間なんで何かそういう風に育ってきてるというか…」(50代・女性) 「メインは妻、私はたまにご飯炊いたりかな」(60代・男性) 実際に料理をしているのは ▼女性(妻・母・祖母など) 71.6% ▼男性(夫・父・祖父など) 5% ▼その他(男女どちらも・外食・外注など) 23.3% という結果に。 料理に対する性役割意識がなくなってきている一方で、現実はその意識に追い付いているとは言えない状況です。 料理代行サービスを開業した稲田さんも2児の母ですが、夫が県外に単身赴任しているため、家事も育児もワンオペで行ってきました。 料理代行サービスを営む 稲田幸恵さん 「料理代行を頼むことも『母親の役割なのに楽をしていいのか』って罪悪感を抱くお母さんも多いんです。 子どもを産むのも育てるのも、料理をするのも、なんで女性なんだろうって。固定観念が変われば、もっと子育てしやすい世の中になるのになって思います」