Jr.EXILEが先導するJ-POPルネサンス アジアアーティストとの相次ぐコラボで高まる存在感
THE RAMPAGEも2023年末からアジアシーンで飛躍
J-POPルネサンスが到来 BALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERによるタイでの躍進は、兄貴分 THE RAMPAGEにまで波及する。2023年、タイで毎年開催される総合展示会『バンコク日本博』にTHE RAMPAGEが初出演。2023年11月には、タイのEDMバンド BOOM BOOM CASHと組んだ「What is done feat. BOOM BOOM CASH」をHIGH CLOUD ENTERTAINMENTからリリース。ハウス系のサウンドながら、抑制されたバックトラック上でのスウィートなボーカルフロウを楽しめる。12月、東南アジア最大級の音楽フェス『PEPSI PRESENTS BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 13』に出演し、客席をTHE RAMPAGEカラー一色に染めた。翻って、日本の地でも2023年7月に『BATTLE OF TOKYO ~CODE OF Jr.EXILE~』が開催され、凱旋的な熱狂の中、F.HERO、TRINITY、DVIらタイのアーティストを招聘している。さらに今年6月には、バンコクでファンイベント『THE RAMPAGE FAN EVENT in THAILAND 2024』を開催した。 世界を席巻するK-POPグループが独走中だからこそ、新たなボーイズグループシーンを切り拓くべく、T-POPシーンと日本のダンス&ボーカルグループが連携することは、切実な意義を持つと僕は思う。 その意味でも、かつて時代を席巻したJ-POPを代表する「Choo Choo TRAIN」が、2024年に韓国のEPEXによって再発見され、直系世代であるFANTASTICSと繋がったことは、転換点のひとつと言える。古き(「Choo Choo TRAIN」)を訪ねて新しき(コラボレーション)を知る。LDHのグローバル展開を背景として、Jr.EXILE世代の躍進は、言わばアジア全域から世界を眼差す開拓精神でもあり、Jr.EXILE最年長グループの名前がまさにそのことを体現している。“GENERATIONS(世代間)”の共闘によって、今やJ-POPの“J”はJapaneseの略称表記というだけではなく、Jr.EXILEの勢いが集約された新たなる動きの象徴にもなっている。今、Jr.EXILE主導のJ-POPルネサンスが到来しつつあるのだ。 ※1:https://www.billboard-japan.com/special/detail/4301
加賀谷健