予想を覆してバロンドール受賞のロドリを海外メディアは「5つの功績」を挙げて称賛! ヴィニシウス敗退のマドリー勢は選手・スタッフのパリ行きを当日キャンセル
しかし、この予想外の結果を受けて同メディアは、「究極のチームプレーヤーが、サッカー界で最も名誉ある個人賞であるバロンドールを獲得することができるのか? その疑問がマンCのスペイン代表MFに投げかけられていたが、我々は月曜日、パリのシャトレー劇場で、彼がトロフィーを掲げた瞬間にその答を得た」と報じた。 もちろん、ヴィニシウスを支持する者からすれば、これは受け入れがたい結果であり、各方面から多くの批判的な声が寄せられている。そして中には、マドリーのレジェンドである元オランダ代表のクラレンス・セードルフのように、「マドリーとUEFA(欧州サッカー連盟)の間には解決されていない問題があるようだ」と政治的な背景に“敗北”の理由を求める者も少なくない。 マドリーはこの失意の結果を知ったことで、授賞式当日になって選手、スタッフのパリ行きをキャンセルし、ヴィニシウス本人はSNSで「必要なら今の10倍努力する。まだ準備はできていない」と今後の巻き返しを誓ったが、彼らの行動を受けてネガティブな意見が多く上がっている。 フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は、「選考での敗北と道徳的な敗北。マドリーはヴィニシウスの敗北の噂を理由に出席を拒否し、他の受賞者であるカルロ・アンチェロッティやキリアン・エムバペを人質にした。彼らは、勝者を尊重するというスポーツの価値を踏みにじるという、品位を欠いた選択をした」と欧州王者クラブを糾弾し、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も以下のように皮肉を込めながら“宿敵”を批判した。 「メッシはバロンドールの歴史において『フェアプレー』の模範を示したが、ヴィニシウスはそこから何も学んでいないようだ。彼は自分が受賞者ではないと知ると、授賞式を欠席した。バロンドールを8回受賞した“元バルセロナの”メッシは、自身の受賞がないと分かっていても、複数回にわたって式典には参加していた。彼には、ロナウドとの激しいライバル関係やクラブ間の強い対抗意識があったにもかかわらず、である」 バロンドールを主催する『France Football』紙のヴァンサン・ガルシア編集長は、「ヴィニシウスは、ジュード・ベリンガムやダニエル・カルバハルがトップ5に入ったことの影響を受けたようだ」と、マドリー勢の中で票が分散したことがロドリに有利に働いたとの見解を示しているが、この波乱の結果が近年にないほどの物議を醸すこととなってしまった。 ちなみにブラジルの総合サイト『Globo』は、ヴィニシウスの落選に対する皮肉というわけではないだろうが、過去にバロンドール受賞に値すると評価されながらも、この勲章を手にできなかった(できていない)選手を選定し、ロマーリオ、ラウール・ゴンサレス、ティエリ・アンリ、パオロ・マルディーニ、シャビ、イニエスタ、マヌエル・ノイアー、ネイマール、ケビン・デ・ブライネ、エムバペ、ロベルト・レバンドフスキといった新旧の名手たちの名を挙げている。 構成●THE DIGEST編集部
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