[MOM4705]神村学園DF新垣陽盛(3年)_先制ヘッド。「発信する」を意識のDFは無失点も継続
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [5.24 インターハイ鹿児島県予選準決勝 樟南高 0-5 神村学園高 OSAKO YUYA stadium] 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 神村学園高はシュート25本で5得点。相手の守りを完全に崩しながらシュート精度を欠くなど、決定力の課題を再認識するゲームとなった。その中で、DF新垣陽盛(3年=神村学園中出身)が、「1本中1本」を確実に仕留めて先制点。守りの中心としても安定した動きを見せ、決勝進出に貢献した。 前半6分、神村学園は左CKの流れから、MF名和田我空(3年)がマークを外して左足でクロス。新垣は「我空がもう上げてくれるって分かっていたんで、もう信じていて、あとは合わせるだけでした」と中央からヘディングシュートをゴールに叩き込んだ。 登録179cmの新垣は跳躍のタイミングが良く、攻守両面でのヘッドに絶対の自信を持っている。昨年度の選手権予選準決勝では、ヘディング弾。同決勝でも新垣のヘディングシュートのこぼれ球から決勝点が生まれている。今年はより責任のある立場。守備だけでなく、ゴールでもチームを勝たせたいという強い思いを持っている。 「自分のヘディングっていうのはちょっと得点源になっているのもありますし、今年もやることは変わらず、後ろで自分がしっかり守って、(その上で)自分の1点で勝つっていう試合もあると思うんで。そういうゲームもしていきたいなと思います」 ボランチ、SB、CBでもチームに貢献する力を持つ新垣は現在、3バックの中央を務めている。意識していることは、「発信すること」だ。昨年は、秋から急遽ボランチへコンバート。当時は自分のプレーにいっぱいいっぱいになってしまい、黙ってプレーしてしまっていたという。だが、今年は意識して声を発するようになった。 「今年は(監督の)有村(圭一郎)先生から、『発信しろ』『もう黙ることはやめろ』って言われています。自分も3年生だし、下級生でも同年代でも全員に発信できるようにやっていってます。去年経験したっていうのもあるんで、ちょっと余裕もあるかなというのは思います」 プレミアリーグWESTでは失点が続いてしまっていたが、今大会は準決勝まで無失点。ただし、この日もDF陣に隙があり、失点してもおかしくないようなシーンがあった。それだけに、新垣は決勝でも積極的に発信してチームメートと連係を取りながら、最後は自分がゴールを守る意気込みだ。 「3バックで3人の走力などがないと守れないし、協力しないと守れないですけれども、自分が真ん中で上手くカバーできてるところとできてないところがある。(決勝で戦う鹿児島)城西はどんどん放り込んでくる。自分がどんどんはじき返していかないといけないなっていうのは思います。ここまで無失点だから、絶対、無失点でいきたい。メンバーに入ってない3年生だったり、1、2年生がいるんで、そういう人のためにも(将来の)チャンスを作るってところで、全国に繋げるっていうのは絶対条件だと思うんで、そこは全て果たしたいです」。同級生や後輩のため、自分の将来の可能性を広げるためにも決勝で勝つ。