ソフトバンク小久保監督「言うことはない」 オープン戦防御率0.00 東浜巨、復活した球威の背景
◆オープン戦・ソフトバンク4―0阪神(20日、ペイペイドーム) 小久保監督の評価が全てを表していた。オープン戦は3試合で15回⅓を投げて無失点。「言うことはない。(開幕の)ローテーションのメンバーの中では一番安定している」。ほぼ完璧な投球を見せた東浜について、全幅の信頼を口にした。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 チーム事情もあり、オープン戦最終登板は7回途中でマウンドを杉山に譲ったが、4安打無失点と阪神打線を圧倒。4者連続を含む6三振も奪った。「序盤の3イニングが全てだった。しっかり流れ、リズムをつくれた」と表情は明るかった。 圧巻の立ち上がりを支えたのは、最速149キロをマークした直球だった。オフに「一番の大前提。土台になるところ」と見直し、本来の球威が復活。初回は9球全て直球で三者凡退。19日に3安打4打点の森下は見逃し三振に仕留めた。2回も11球中8球が直球で3者連続三振を奪った。 7回1死一塁での交代まで86球の省エネ投球。二塁すら踏ませなかった。予定より早い降板後は、ブルペンに直行して追加の投げ込みも行った。シーズン初先発が濃厚な4月3日のロッテ戦(ペイペイドーム)へ向け、調整は順調そのものだ。 現時点でオープン戦の規定投球回に達している投手で、防御率0.00は東浜だけ。今後は27日のウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)での調整登板を経て、シーズンに臨む見込みだ。「やり残したことがないような過ごし方をしたい」。6勝に終わった昨季の悔しさを晴らす準備は整った。(鬼塚淳乃介)
西日本新聞社