オスプレイ墜落につながった機器の故障を特定か、米軍が運用再開を検討 AP通信報道
鹿児島県屋久島沖で昨年11月に発生した米空軍CV22オスプレイ墜落事故で、AP通信は6日、米国防総省が事故につながった機器の故障を特定し、世界中で停止しているオスプレイの運用再開を検討していると報じた。 【写真】オスプレイが墜落したとみられる場所を地図で確認
APによると、当局者が匿名を条件に証言した。故障の内容は明らかにしなかったが、緩和措置を講じられるため、再開の議論が始まったとしている。 米軍は空軍、海軍、海兵隊がそれぞれオスプレイを保有。APは各軍が再開時期を決めるとし、昨年12月の飛行停止から2カ月が過ぎ、パイロットの習熟を戻す飛行訓練などの準備が「重要な問題の一つになる」と伝えた。 日本国内には横田基地(東京)に6機、普天間飛行場(沖縄)に24機が配備されている。防衛省は取材に「米国の報道は承知している。米側と安全対策などの確認作業を進めているが、具体的な内容は控える」とした。 事故機は昨年11月29日、岩国基地(山口)から嘉手納基地(沖縄)に向かう途中に墜落。米軍は全搭乗者8人の死亡を認定した。機材そのものに不具合の可能性があるとして、世界中のオスプレイの運用を止めた。14機を暫定配備する陸上自衛隊も飛行を見合わせている。
南日本新聞 | 鹿児島