前年の優勝者シフィオンテクが新コーチを迎えた約2ヵ月ぶりの公式戦で辛勝「練習試合はたくさんしたけど…」 [WTAファイナルズ/テニス]
前年の優勝者シフィオンテクが新コーチを迎えた約2ヵ月ぶりの公式戦で辛勝「練習試合はたくさんしたけど…」 [WTAファイナルズ/テニス]
女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ・リヤド」(ファイナルズ/サウジアラビア・リヤド/11月2~9日/賞金総額1525万ドル/室内ハードコート)の大会2日目に行われたオレンジ・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第1戦で、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第8シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)に4-6 7-5 6-2で逆転勝利をおさめて白星スタートを切った。 ~WTAファイナルズ・リヤドで苦戦を強いられながらも白星スタートを切ったディフェンディング・チャンピオンのシフィオンテク選手~ オープニングゲームをブレークされたリードを取り戻せず第1セットを落としたシフィオンテクは第2セットでも2度サービスダウンを喫して0-3と追い込まれてから反撃を開始し、5-5から7ゲームを連取して主導権を握ると2時間33分で試合を締めくくった。 ジェシカ・ペグラ(アメリカ)にストレート負けを喫した9月のUSオープン準々決勝を最後に大会でプレーしていなかったシフィオンテクは、ウィム・フィセッテ(ベルギー)を新コーチに迎えてから最初の公式戦に臨んでいる。 「練習試合はたくさんしたけど、本番でのストレスや感情をしばらく経験していなかったから忘れていたみたい。確かに適応するのに少し時間が必要だった。一番大事なのはそのような状況を乗り越えることができたことと、よくなるまで辛抱強く待つことができたとということだった」とシフィオンテクは試合を振り返った。 「正直に言うと、ボールをコートに入れることだけに集中していた。簡単なことに集中する必要があった。プレーを安定させることがメインゴールだった。出だしは少し錆びついていたように感じたから、勝つことができて満足している」 今シーズンのクレイチコバはケガに悩まされて16勝12敗の戦績で今大会を迎えたが、ウインブルドンでタイトルを獲得したためグランドスラム優勝者として20位以内という条件をクリアして8人目の枠を確保していた。 引き続き行われた同グループの試合では、第3試合では第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)が第6シードのペグラとの同胞対決を6-3 6-2で制して1勝目を挙げた。 火曜日に行われる第2戦ではシフィオンテクがガウフと、ペグラはクレイチコバと対戦する予定になっている。 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人(ダブルスは4組)ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。
テニスマガジン編集部