イランの映画監督マフマルバフ親子によるドキュメンタリー2本が公開、撮影はスマホで
モフセン・マフマルバフ監督作「子どもたちはもう遊ばない」、ハナ・マフマルバフ監督作「苦悩のリスト」が12月28日より東京のシアター・イメージフォーラムで同時公開される。 【画像】「苦悩のリスト」ポスタービジュアル(他33件) 「ヴィジョン・オブ・マフマルバフ」と題された本企画。「子どもたちはもう遊ばない」は分断が極限化するパレスチナ(エルサレム)とイスラエルにて、憎しみと恐れ、不安が沸点に達しつつあるパレスチナの旧市街の人々の姿からその深層を探る作品だ。 マフマルバフの次女ハナが手がけた「苦悩のリスト」は、米軍撤退によってタリバンの復権が間近に迫るアフガニスタンの首都カブールを舞台に、その恐怖政治から迫害や殺害の恐れがある約800人のアーティスト、映画関係者たちを救おうとする有志の活動を映し出す。なおこの2本は世界の情勢を即座に伝えるべく、スマートフォンで撮影されている。 (c)Makhmalbaf Film House