国境超え「新しい城」で絆深める

現地で発表するパフォーマンスを披露する高校生=新城市役所で

　愛知県新城市からモンテネグロの都市ヘルツェグ・ノビ（新しい城の意）に派遣される高校生10人の壮行会が9日夜、市役所であった。20日に出発し、21～26日に現地でホームステイ。新城や日本の文化をPRする。 　世界の自治体が加盟する「ニューキャッスル（新しい城）・アライアンス」の交流事業。2000年8月に米・ニューキャッスル市を皮切りに2年に一度、英国、スイス、ドイツの加盟自治体計5都市に延べ112人が訪ねた。今回は昨年10月にチェコのノべ・フラディであった会議で、モンテネグロの教員から新城市の中学校教員に交流の申し出を受けて実現した。 　派遣生徒は市内在住か在学の2～3年生。ホストファミリー宅に5泊し、現地の市長を訪ねてプレゼンテーションする。ほかに農村見学やビーチで交流する。 　壮行会で生徒らは「日本の農作物との違いを確認したい」「友達5人以上つくります」などと意気込みを語った。また現地で発表するパフォーマンスも披露した。下江洋行市長は「国際的な知識を養える。かけがえのない体験をしてほしい」と激励した。 【安藤聡】