「予感していた」戦力外通告 DeNA高田、トライアウトまで1か月以上も「モチベーション維持して150㎞出したい」 静岡商出身
2020年秋のドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから6位指名を受けた髙田琢登投手。古豪・静岡商業のエースとして活躍し、監督を務めた父・晋松さんとの親子鷹も注目された左腕はドラフト後「目標は今永さん、球界を代表する投手になりたい」と決意を語った。しかし4年後、1軍登板を果たさぬまま1日に球団から戦力外通告を受けた。 ●高田琢登投手: 「多少そうなるかもしれないと予感していた。後半戦はよくなっている感覚はあったのですが…。今は開き直って次に向けて体を動かしています」 3年間で1軍登板なし。しかし2024年春のキャンプでは、入来祐作2軍投手コーチから「いい感じだ」と、評価を受けて手ごたえをつかんでいた。 しかし、そんなときにインフルエンザにり患。その影響でシーズンに入ってもなかなかコンディションが上がらなかったが、入来コーチや東野コーチがマンツーマンでシャドーピッチングなども付き添ってくれ、状態は良くなってきている実感があった。「来年勝負だな」そう話していた矢先の戦力外通告だった。 ●高田琢登投手: 「父も母も、なんとなくそうなるんじゃないかと思っていたみたいです。それでも野球は続けてほしいと言ってもらえたし、自分も続けたいです。」 今年で最後となるプロ野球トライアウトは1か月以上先の11月中旬。今は神奈川県内の球団施設を借りて練習を続けている。まだ他球団からの接触はなく「育成でもいい、野球を続けたい。(地元にできた新球団)ハヤテももちろん選択肢にあります。少し先ですがモチベーションを維持して150㎞を出してアピールしたい」と髙田。 まだ大学4年生と同じ22歳。今季2軍で13試合防御率8.55と苦しんだが、自分の存在価値を示すべくトライアウトというラストチャンスにかける。