増える取引トラブル メルカリ新対策で再発防止は【WBS】
「すり替え詐欺の被害に遭いました」「メルカリで返品詐欺に遭いました」。これらは、SNSに投稿されたフリーマーケットアプリに関するトラブルの声です。こうしたトラブルの増加を受けて、フリマアプリを展開する「メルカリ」は25日、新たな対策を発表しました。再発防止につながるのでしょうか? 「メルカリでポケモンカードを出品。コレクションをまとめ売りして、総額20万円ぐらいのカードを14万5000円で出品して、返品詐欺に遭った」(田中さん・仮名) メルカリに出品したポケモンカードのすり替え被害に遭った田中さん。今年7月、通常20万円程度で取引されているというレアカードが落札され、発送しました。しかし、取引相手から返品の申し出があり、承諾したところ、送られてきたのは価値の低いカードの束でした。 「開けた瞬間『何だろうこれ』って。こんなの送ってないはずだし、高額カードだけ抜かれている」(田中さん) そこでメルカリのサポートに問い合わせましたが、メルカリ事務局からは「本取引はサポートの継続が困難と判断し、事務局にてキャンセルを実施しました。トラブルにつきましては、警察や弁護士等への被害相談をご検討ください」と連絡がありました。 田中さんはすり替えなどを防ぐために「返品不可」と出品ページに書いていたことから、田中さん自身もメルカリの規約に違反するとしてサポートはできないといい、警察や弁護士への相談を促すという対応にとどまりました。そのため現在、警察に相談中だといいます。 「トラブルが起きているのに対応しない。本当に不信感しかなくて。メルカリ側の対応に対しても怒りが湧いてきた」(田中さん)
こうした返品詐欺の被害は拡大しています。フリマサービスで購入や出品をした人から全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数は、昨年度は約8000件。10年前の8.7倍に増えて います。 こうした中、メルカリは25日、新たな取引トラブルの対策を発表しました。商品の状態や中身について、出品者と購入者の主張に食い違いがあり解決できない場合、メルカリが商品を回収。回収した商品と出品者、購入者の説明を照合する商品回収センターを新たに設置したということです。