うわっ赤ちゃんのあのにおいだ…! フェリシモが斬新すぎるハンドクリームを開発、制作秘話を訊いた
子育てをしていると、子どもの成長をうれしく感じるが、小さいころの姿に思いを馳せることもしばしば。筆者も一児の母として子どもが小さかったころの思い出にひたることがあるが、先日SNSで「赤ちゃんの頭のにおい」のハンドクリームなるものを発見。通信販売メーカー「フェリシモ」(本社:神戸市中央区)が手がけた新商品らしい。 【写真】パッケージも可愛い…赤ちゃんの頭のにおいでやすらぐハンドクリーム 赤ちゃんの頭のにおい。抱っこしているときに、ふわっと頭からほんのり香る甘いミルクのようなにおいで、ミルクを飲んでいた時期のみ楽しめる期間限定の香りながらも、しっかりと記憶に残っており、時折無性に恋しくなる。 確かに「赤ちゃんの頭のにおいを嗅ぎたい!」と思うことはあるけど、ハンドクリームにするとは・・・さすが斬新なアイテムを多々世に送り出している「フェリシモ」。そんな「くんくん愛おしい 赤ちゃんの頭のにおいでやすらぐハンドクリーム」を担当した同社の生活雑貨事業部・岬直子さんに話を訊いた。 ■ 大変だったけど愛おしい、あのときのにおい ──斬新なアイデアに驚きつつも、一児の母としてはうれしくなりました! ありがとうございます。私も2人の子どもの母なのですが、赤ちゃんのころの娘たちの頭のにおいが恋しくて、嗅ぎたいなぁと思っていたんです。 ──SNSでも時々話題になっているのを見かけますし、たくさんのママさんがそう感じていそうです。 やっぱりそうですよね。子育て中って、子を抱っこしているとちょうど嗅ぎやすい位置に頭があるので、ママたちはこのにおいをみなさん嗅いできていると思います。 我が社内でも育休中のママたちが赤ちゃんを連れて会社に来てくれることがあるんですが、ママたちがこぞって「頭のにおい嗅がせて~」って赤ちゃんに寄っていくことがあったんです。その様子を見て、「やっぱりみんな赤ちゃんの頭のにおい好きなんや!」と確信して、今回の発売した商品のアイデアを出してみたんです。 ──なぜ香水などではなく、ハンドクリームにしたのでしょうか? 弊社には「猫部」という販売価格の一部が犬猫を救う基金として活用されるオリジナル猫グッズを開発する部署があり、そのブランドから猫の肉球の香りがするハンドクリームを販売しています。 そのグッズがあったので、赤ちゃんの頭のにおいアイテムもはじめからハンドクリームをイメージしていました。 ■ 社内でアンケートをとり、半年かけて完成 ──「赤ちゃんの頭のにおい」とはいえ体臭なので個人差も大きいと思うのですが、香りを決めるのは難しかったのではないでしょうか? そうですね、香りを決めるのは本当に苦労しました。社内でアンケートを取り、みんなでサンプルを嗅いで「もう少し酸味があるかも」「ちょっと甘さが足りない」などと意見出しをする作業を繰りかえし、半年ほどかけて作りました。 完成したものはこの3月から『ラミプリュス』というブランドから発売しています。子育て中のファミリーに使いやすいバッグをはじめ、お出かけやおうち時間が便利になる雑貨、癒やしになるようなアイテムを販売しているブランドです。 ──確かに今回のハンドクリームも癒やしのアイテムですね! 赤ちゃんのにおいは個人差があるので、あくまで一例にはなりますが、このアイテムを通して育児のイライラを忘れて初心に返ったり、癒やされたり・・・みなさんの日常における大変なことが忘れられるアイテムになればうれしいです。