【ニッポンの性】老化防止に更年期ケア......セルフプレジャーは快感だけじゃない!
タレントや海外セレブがセルフプレジャーについてオープンに語るようになり、以前よりも話しやすい空気が出てきた。とはいえ、女性たちにとって後ろめたいものというイメージが根強いセルフプレジャー。だけど実は性的快感を得ることだけでなく、健康や身体にとってもいい効果があるのをご存知だろうか。恋愛コラムニスト・さかいもゆるが識者に聞いた、セルフプレジャーとウェルビーイングの密接な関係。 SNSで活躍するシルバー世代のインフルエンサーたち
セルフプレジャーが女性の健康にもたらす恩恵とは?
セルフプレジャーはその名のごとく、自ら愉しむもの。けれど女性たちが快感を得ることに対しては何故か、慎むべき、恥ずべきことという風潮が未だにある。そもそも日本では、セックスを語ること自体がタブーな雰囲気。その結果、女性性が忌むべきネガティブなものだと、嫌悪感を抱く女性も多いのではないだろうか。けれど女性器、つまり膣は恥ずかしいものなどではなく、ほかの臓器と同様、「使わないと機能が衰えて行く」と聞いたらどうだろう。さらにセルフプレジャーは、女性の健康値を高めるものだと、植物療法士で性科学に詳しい森田敦子さんは言う。 「セルフプレジャーとは、自ら快感を起こすという意味。日本ではマスターベーションや自慰行為などと呼ばれ、何となく後ろ暗いイメージが付き纏いますよね。だから私は、あえてセルフプレジャーというポジティブな言葉を使っています」(森田さん) 森田さんが主宰するフェムケア・ウェルネスメディア「ウームラボ」では、欧米の女性チームが開発&プロデュースした、人間工学の視点から作られた女性のためのセルフプレジャートイを紹介している。カラフルでおしゃれなデザインは、部屋に置いていても違和感のないインテリア雑貨のよう。コスメ感覚で使えそうなものばかり。 「これらのセルフプレジャートイは、膣に挿入しなくてもクリトリスに当てて振動を与えることで、脳からβ-エンドルフィンやドーパミン、オキシトシンなどの幸せホルモンが分泌されます」と森田さん。それにより、安眠効果や熟睡、睡眠の質向上、ストレス解消でいいことづくしだとも。