5日から熊本県内の最低賃金が、これまでより54円アップの952円に改定されます。 　JR熊本駅前の広場では、3日朝、熊本労働局の職員らが周知活動をしました。県庁では熊本労働局の金成真一局長と熊本地方最低賃金審議会の倉田賀世会長が木村敬知事に継続的な賃上げができる環境整備への協力を依頼しました。 　具体的には、50円以上の上げ幅に中小企業や小規模事業者が対応できるよう、労働局の業務改善助成金などの活用呼びかけや、県からの上乗せ補助など支援を求めました。 　厚労省によりますと、改定後の最低賃金は、秋田県の951円が最も低く、熊本は全国で2番目に低い水準です。 　一方、総務省がまとめた去年の物価水準指数を見ると、熊本は九州で最も高くなっています。 　物価は高いのに賃金は低い。県民はどう受け止めているのでしょうか。 熊本県民 「嫌ですね、すぐお金がなくなっちゃう」 「（引き上げ額）50円ってどう決まったのかなと思います。もうちょっと上げてほしいなと思います」 「次回のお楽しみかな、今回は決まったから仕方がないでしょうけど。熊本もいろんな企業が進出してきているから、それに見合った時給を考えていただければなと思います」 　木村知事は「中小企業のDX推進で生産性を向上させ、適正な価格転嫁が実現するよう経済団体などと連携を密にしていく」としています。