未来の主砲へ “しゃ”(射)程圏内 田村俊介・広島カープ 20歳の進化論 “配球読み&逆への反応” 意識
迷いの境地が生み出したシンプルな答え―。これは、積み重ねた努力の結晶でした。 田村が持つ打力は一級品。新井貴浩 監督からも「若手の野手の中では頭ひとつ出ている」と評価されます。 この打撃を作り上げているのが、田村が持つ “2つの意識” です。 田村俊介 選手 「自分が打席の中でまっすぐ1本で行くってときもありますし、変化球1本で行くってときもありますし、そういう打席の中で配球を読む割り切りというか…も、けっこう大事にして、その中で逆に来たときに反応で対応したいなっていうのはあります」 相手との間合いにも意識を向けます。 田村俊介 選手 「やっぱり打者って受け身になると思うので、受け身の中でも自分から攻めていかないといけないなと思いますし。ピッチャーが動き始める前から自分が動作を、動いていて、自分の動きにピッチャーの動きを入れ込んでやろうっていうぐらいの気持ちの持ち方というか、そういう感じで打席には入っています」 がむしゃらにボールを追いかけてきた “18歳の野球少年の顔” は、わずか2年の間に “プロの顔” へ… 田村俊介 選手 「去年の連続安打のときが一番いい感覚だと思うので、なんかやっぱり、それ以上を求めていくよりも、そこに近づけるためにどうしていくかが大事だなと思っていたので、オープン戦は少しそこに近づけたかなと思った部分はあったんですけど…」 カープ外野陣は、ベテランから若手までがしのぎを削る激戦区。プロ野球選手としての自分を確立するという、もう一つ上の夢。2024年、田村俊介は挑みます。 田村俊介 選手 「外野手として一番出た試合数が多いというか、そういうのが一番ベストだと思うので、そのためにはやっぱりレギュラーを取るっていう気持ちを忘れずに1試合1試合、しっかり結果を求めてやりたいなと思います」 そして、見すえる先は、自身がかつてあこがれていた存在のように、今度は野球少年たちの夢になることです。
【関連記事】
- “自軍投手のくせ” 盗め 黒田博樹アドバイザーから菊池涼介に特命 広島カープ 「優勝するチームの条件」
- 「塹江敦哉(広島カープ)のストレートは人と違う。150キロで50センチ動く」 昨季の島内颯太郎ブレイクを的中させた球団アナリストが注目
- 「 “開幕投手” 九里亜蓮はスタミナ十分。最高」今季の新井カープを安仁屋宗八さんがラジオで語る 投手キーマンに大瀬良「オープン戦で打たれたのがよかった」
- 広島カープ 2024 “安仁屋算” 衝撃の179勝「わしの気持ち」 安仁屋宗八さん「ChatGPTに勝ったろう」
- 初めて開幕投手に 九里亜蓮(広島カープ)“燃える鉄人” の11年目 盟友・大瀬良大地に感 “しゃ!”(謝)