自然体で収めた、花火の表情多彩 鶴岡・冴木さん写真展
花火写真家で、花火師の資格も持つ「ハナビスト」の冴木一馬さん(鶴岡市出身)による写真展が、同市のエスモールで開かれている。花火のさまざまな表情を捉えた作品36点が、来場者を魅了している。 テーマに「As it flows(流れのままに)」を掲げ、作り込むのではなく、自然体で収めた花火の姿が並ぶ。雨でレンズがぬれ、ぼやけた様子や、シャッターを切る瞬間に子どもが三脚にぶつかって生まれた曲線をそのまま表現。あえてピントを合わせず、カラフルな光の玉が幻想的な作品もある。 花火は平和の象徴だとし、紛争が続く中東地域を題材に、アラビア語の新聞にネガをプリントし、ピラミッドをかたどった作品も紹介。「自分の意思を持たず、流れのままに生きていいのかという問いかけが伝わればいい」と話している。11月10日まで。