映画『52ヘルツのクジラたち』 監督に聞いた撮影裏話 原作者も手応え「涙なしでは見られません」
大分を舞台にした物語で、2021年に本屋大賞を受賞した小説『52ヘルツのクジラたち』が映画化され、3月1日から全国で公開されます。映画を手がけた成島出監督と原作者の町田そのこさんの2人に撮影の裏話や見どころを聞きました。 【写真を見る】映画『52ヘルツのクジラたち』 監督に聞いた撮影裏話 原作者も手応え「涙なしでは見られません」 3月1日から全国で公開される映画『52ヘルツのクジラたち』。2021年本屋大賞を受賞した町田そのこさんのベストセラー小説で、家族に虐待された過去を持つ主人公がかつての自分と同じような環境にいる少年と交流する物語です。 主演はいま注目の杉咲花さん。そして志尊淳さんや宮沢氷魚さん、小野花梨さんら豪華キャストが集結しています。 都会で傷ついた心を癒すため主人公がやってきたのが大分。大分市佐賀関の漁港では映画の重要なシーンが撮影されました。主人公と少年が初めて出会う場面では、雨の中で2人が心を通わせ始める瞬間など、印象的なシーンとなっています。 映画を手がけた成島出監督は、「大分の風景が物語のイメージ通りだった」と振り返ります。 (成島出監督)「お金のこともあるから関東近郊で撮影してもいいかなと思ったけど、大分に一度候補地を見に来たらやっぱりもうここで撮らないとダメだなって思いました。堤防とか全部ファーストコンタクトで決めたんですよ。やっぱご縁だなと思って、なんか大分に呼ばれている感じがすごくしました」 このほか、佐賀関のシンボルとなっている大煙突や、海岸沖の岩にかかる巨大しめ縄をバックにしたワンシーンも撮影されています。 一方で、お昼時には地元客でにぎわう「媛乃屋(ひめのや)食堂」が、少年の母親(西野七瀬さん)が働く店として登場します。撮影の期間中、杉咲花さんも何度も店に訪れ、食事を楽しみました。 (媛乃屋食堂・姫野正博店長)「食事をしに杉咲花さんは3日連続で来てくれました。お魚から全部。りゅうきゅう食べて、とり天食べて、すごく喜んでくれましたね。普段経験できない事なんですごく楽しかったです」