アガサ・クリスティ、横溝正史、江戸川乱歩…有名作家原作の映像化10作品を一挙放送<2週連続 ミステリー・シネマ・コレクション>
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)の放送枠「よる8銀座シネマ」と「土曜ゴールデンシアター」では、「2週連続 ミステリー・シネマ・コレクション」と題して、10月7日(月)より、アガサ・クリスティや横溝正史、江戸川乱歩といった有名作家原作の映像化10作品を放送する。 【写真】「危険な女たち」に出演する、若かりし頃の大竹しのぶら ■アガサ・クリスティ原作、紀行ミステリーの娯楽巨編「ナイル殺人事件」 10月7日(月)夜8時からは「ナイル殺人事件」を放送。長流ナイル河を下る豪華客船内で、ハネムーンを楽しんでいた美貌の富豪令嬢リネット(ロイス・チャイルズ)が殺害される。容疑者となった乗客たちは、彼女に婚約者を奪われた友人ジャッキー(ミア・ファロー)をはじめ、全員がリネットに何らかの遺恨や嫉妬を抱いている者ばかり。船に乗り合わせた私立探偵エルキュール・ポアロ(ピーター・ユスティノフ)の捜査によって複雑に絡んだ乗客の利害関係が暴き出されるが、第2、第3の犠牲者も生まれ――。 10月8日(火)夜8時からは「クリスタル殺人事件」を放送。ロンドンの郊外の町セント・メアリー・ミードで映画の撮影が始まろうとしていた。監督のラッド(ロック・ハドソン)とともに町を訪れたのは、ラッドの妻で往年のスター、マリーナ・グレッグ(エリザベス・テイラー)。長期滞在する撮影隊を地元が歓迎する大々的なパーティには、ゴシップ好きで推理好きな老婦人ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)もご多分に漏れず参加していた。そんな中、地元の婦人ヘザーが変死する。死因は、カクテルに盛られた毒物で、そのカクテル はマリーナが飲むはずのものだった――。 10月9日(水)夜8時からは「地中海殺人事件」を放送。私立探偵エルキュール・ポアロ(ピーター・ユスティノフ)は、金持ちのホーレス卿が保険をかけようとした宝石の模造品についての調査を、ロンドンの保険会社から依頼される。その宝石は、ホーレス卿が婚約を破棄した女優アリーナ(ダイアナ・リグ)から取り戻したものであったと知り、アリーナのいる地中海の孤島のリゾート・ホテルを訪れたポアロだったが、そこには彼女とさまざまな利害関係のある人たちが滞在していた。そんな中、アリーナが殺害される。だが、滞在客の全員にはアリバイがあった――。 10月10日(木)夜8時からは「危険な女たち」を放送。南紀白浜の絶景に建つ絹村家の別荘。持主、絹村健一郎夫妻を囲んで、6人の親しい客が集まった。医者の棚瀬秀雄と妻の紀子(大竹しのぶ)、藤井冴子(池上季実子)、水野美智子(和由布子)、升森弘、そして隣人の小説家、枇杷坂周平(石坂浩二)。賑やかな夜会が過ぎ、翌日は全員で釣りに行くことになった。そんな中、棚瀬のかつての恋人・橘まゆみ(藤真利子)が訪れた。その翌日、海岸での釣りで思わぬ事件が起きる――。 10月11日(金)夜8時からは「江戸川乱歩の陰獣」を放送。本格推理小説家の寒川光一郎(あおい輝彦)は、うなじに赤いミミズ腫れのある人妻・小山田静子(香山美子)と出会う。静子は、初恋の相手でもあった推理作家の大江春泥から脅迫されているという。寒川が小山田邸の天井裏を探ってみると、誰かが這い回った手足の跡があり、飾りボタンがおちていた。寒川は春泥の足取りを追う。そして、第二の脅迫状が届き、その予告通り、静子の夫・六郎が隅田川の船着場に溺死体で浮かび上がった――。 ■金田一耕助ブームの火つけ役となったサスペンスロマン「本陣殺人事件」 10月14日(月)夜8時からは「本陣殺人事件」を放送。とある地方の“本陣”と呼ばれる由緒正しい旧家・一柳家。当主・賢蔵(田村高廣)の婚礼が終わった夜、荒々しい琴の音とともに、外から出入りのできない密室で賢蔵と新婦・克子(水原ゆう紀)の凄惨な死体が発見される。死体のそばには生々しい三本指の血痕が残されていた。次の日、この難事件を解決すべく、一柳家の門前に、若き日の名探偵・金田一耕助(中尾彬)がふらりと現れるのだった――。 10月15日(火)夜8時からは「金田一耕助の冒険」を放送。マリア(熊谷美由紀)を首領に、美術品を専門に盗みまわる盗族団が暴れまわっていた。彼らの盗品の中に、十年前に金田一耕助(古谷一行)が真犯人をあげることができなかった「瞳の中の女」事件の、鍵を握る石膏像「不二子の首」が混じっていたことがきっかけで、事件の渦に飛び込んだ金田一だったが、「首」はすでに古美術店々主の明智小十郎の手に渡っていた。マリアたちの手引きで明智邸を訪れた金田一は、明智の妻・文江(吉田日出子)と会う。そして、金田一の行く先々で殺人事件が発生する――。 10月16日(水)夜8時からは「悪霊島」を放送。金田一耕助(加賀丈史)は、アメリカで億万長者になった越智竜平の依頼で岡山へ赴くが、その尋ね人が怪死 したことを知り、真相を究明すべく刑部島に渡る。そこはつい先ごろ、ある男が「鵺の泣く夜には気をつけろ」と、謎めいた 言葉を残して亡くなった男がいた島でもあった。その地で金田一は、美しい巴御寮人(岩下志麻)や、その娘で双子の姉 妹・真帆と片穂(岸本加世子・二役)に出会う。やがて、島では連続殺人事件が勃発する――。 10月18日(金)夜8時からは「天河伝説殺人事件」を放送。新宿の高層ビルで、川島という一人のサラリーマンが急死し、その男の手には芸能神を奉る天河神社のお守り「五十鈴」が握られていた。川島の死を毒殺と断定した角筈署の仙波警部補は、天川村へと向かう。その天川村に近い吉野の町はずれで、都会風の男が駐在から密猟の疑いをかけられる。その男はルポライター・浅見光彦(榎本孝明)。浅見は、通りすがりの旅館の女将・敏子(岸恵子)に助けられる。東京へ帰った浅見は、先輩の依頼で能についての旅情ルポを手掛けることになり、再び天川村へ車を走らせるが、途中、林道で出会った老人が殺されたことによって、留置場に入れられてしまう――。 10月19日(土)夜9時からは「八つ墓村」を放送。東京で航空機誘導員をしていた寺田辰弥(萩原健一)は、新聞の尋ね人欄を見て大阪の法律事務所を訪ね、初めて祖父の井川丑松に会う。しかし、丑松は眼前で何者かに毒殺されてしまう。辰弥は生まれ故郷の八つ墓村に向かうが、そこでは凄惨な連続殺人が起こりはじめ、私立探偵の金田一耕助(渥美清)が事件調査のため村に姿を現わす――。