「古き良きものと古くさいものを選別」 首位ソフトバンクの背景にある小久保監督の柔軟性と細やかな配慮
◆記者コラム・タカ番24時 汗ばむ季節がやってきた。これからジメジメした梅雨を迎え、本格的な夏に突入する。今年もまた記録的な暑さのニュースが流れるのだろうか。ネクタイをカチッと締めたスーツ姿のサラリーマンには頭が下がる。幸い、プロ野球の現場記者の服装は比較的自由。ネクタイを締めるのは開幕戦や日本シリーズなど特別な時だけなのはありがたい。 ■周東速すぎ!? 大渋滞の3者連続生還【動画】 夏の軽装を意味する「クールビズ」というワードは2005年に生まれたようだ。近年の猛暑から今季、ソフトバンクも本格的に導入を決めた。18日の試合前練習からチームでそろいの半袖Tシャツ、ハーフパンツの着用が許可された。チーム練習や投球練習など一部例外はあるが、選手たちは軽装で汗を流した。小久保監督は「俺が着ないとみんな着にくいやろ」と「隗より始めよ」とばかりに解禁初日から率先していた。 小久保監督は本拠地のドームより屋外のビジターで恩恵が大きいと強調。「千葉や西武の暑さとかね。ホテルからそのまま短パンで行けて、精神的にも楽だと思う。ホテルでのミーティングもOKにしているからね」と説明した。またチームでの移動の際に半袖ポロシャツの導入が決定。チームで統一のポロシャツが支給されるという。 数年前とは暑さの質も変わり、服装が変わっていくのは当然のことだと思う。就任以来「古き良きものと古くさいものを選別していく」と繰り返していた小久保監督は「(服装も)時代とともにね」と話した。細やかな配慮が好調につながっているのかもしれない。(小畑大悟)
西日本新聞社