「鳥肌が…」ヤクルトから移籍、西武25歳内野手が代打弾&劇打で初お立ち台 「ここで打ちよった」ハート熱くした後輩の同点打
◆日本生命セ・パ交流戦 西武4×―3巨人(1日、ベルーナドーム) 代打で登場した8回に1号ソロを放ち、9回は劇的なサヨナラ打。渡辺久信監督代行に本拠地初勝利をプレゼントしたのは、5月31日に1軍再昇格したばかりの元山飛優内野手(25)だった。ヤクルトから移籍して初のお立ち台。大歓声が降り注ぐ中で「鳥肌が立ちました」と声を弾ませた。 ■【写真】右前にサヨナラ打を放ちナインに祝福される西武・元山 8回は西舘勇陽の高めの151キロ直球を右翼席へ運んだ。渡辺監督代行の「何とか塁に出てほしかった」という期待を上回る殊勲弾で1点差に詰め寄ると、9回は2死一、二塁から2年目の蛭間拓哉が左前へ同点打。元山に再び打席が回ってきた。 蛭間は7回まで全て走者を置いての4打席で凡退。5打席目での意地の一打に、元山も「蛭間がここで打ちよった」と意気に感じた。制球に苦しむアルベルト・バルドナードの4球目。2ボール1ストライクからの直球を右前へ運んで、鮮やかな逆転サヨナラ勝ちの主役となった。 「蛭間は気持ちで打ったし、今日のヒーローは元山だとあのホームランで思った。みんなの勝とうとする気持ちが出ていた。あすも勝って(今カードを)まず勝ち越したい」と渡辺監督代行。23歳と若い渡邉勇太朗の7回2失点の好投も好材料。最下位から一歩ずつ巻き返す。 (安田栄治)
西日本新聞社