マグヌッセン、角田との接触は”お互いに誤解”があったと説明「僕はできることは全てやったつもり」
ハースのケビン・マグヌッセンは、F1中国GPの決勝レースでRBの角田裕毅と接触。これでマシンにダメージを負っただけではなく、接触の責任を問われて10秒のタイム加算ペナルティを科されることになった。 【動画】ストロール、リカルドに追突。レース再開直前に大混乱|F1中国GP この接触の原因についてマグヌッセンは、角田との間に「誤解があった」のではないかと語った。 中国GPの決勝レース27周目、セーフティカーが解除され、レースは再スタートが切られることになった。しかしそのターン6で角田とマグヌッセンが接触。角田は右リヤホイールを壊して、その場でリタイアすることになった。一方マグヌッセンもマシンにダメージを負い、すぐにピットインすることとなり、大きく順位を落とした。 そしてその後、レーススチュワードはマグヌッセンに責任があるとして10秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント2を科すことを決めた。 「まだ分からないけど、僕には彼が非常にワイドに走ったように見えたんだ」 角田にスペースを残したのかと尋ねられたマグヌッセンはそう語った。 「彼はとにかく飛び出していった。そして僕は、(ステアリングを)ロックするまで旋回していた。それ以上何もできなかった」 「でも、彼ら(スチュワード)が僕に対してペナルティだと判断したんだ。そういうことだよ」 「とにかく、できるだけのことはやった。でもご存知のように僕らは接触してしまったんだ。僕らには、お互いに少し誤解があったんだと思う。見直す必要があるけど、僕としては”レーシングインシデント”だったんじゃないかと思う」 なおハースの小松礼雄代表も、マグヌッセンにペナルティが出るのは間違っていると指摘した。 「そのペナルティが正当だとは思いません。レーシングインシデントだと思っています」 そう小松代表は語った。 「彼(マグヌッセン)は、角田選手をコースの外に追いやったわけではないんです。彼はターン6のインに飛び込み、エイペックスを走りました。一方角田のラインはワイドになりました。スペースは残っていたのに、角田選手がアグレッシブに戻ってきたんです」 「確かに角田選手は、コースオフしていませんでした。だから、戻ってきたという言い方は間違っているかもしれません。でもケビンが全ての責任を負わされるのは間違っていると思います。最低でも50対50だったと思います」 「レースコントロールやレースディレクターと、後で話し合うつもりです。抗議することはできませんが、説明を求めることはできます。今回の決定には同意できません」
田中健一, Oleg Karpov