<挑戦の春・’21センバツ専大松戸>第5部 選手紹介/6 /千葉
◇五つの盗塁 攻撃機会広げ 苅部力翔外野手(2年) 苅部力翔(りきと)外野手(2年)は2020年秋の県大会と関東大会を通じて10試合に出場。50メートルを6・0秒で走るチーム一の俊足で、五つの盗塁で攻撃のチャンスを広げた。中堅手で右・左翼手と協力して外野の広い範囲を守り、「守備の要」を担う。 軟式野球の強豪・上一色中(東京都江戸川区)の出身。中学では石神遥樹選手(2年)と一緒だった。「どっちがたくさんヒットを打ったか」を競い合い、切磋琢磨(せっさたくま)するライバル同士だった。 最近は、速いボールに打ち負けない力強さを求め、バッティングに力を入れている。自分で決めた回数の素振りを続け、武器の俊足につなげる打撃力向上を目指している。「センバツでは、まずヒットを1本打ち、盗塁を狙うつもりで積極的なプレーをしたい」と抱負を語る。 ◇走攻守でチームに勢いを 米山善内野手(1年) 米山善内野手(1年)は2020年の秋季県大会で2試合に出た。 そのうち1試合は延長十六回、4時間25分の熱戦となった同大会準々決勝の千葉学芸戦。十五回裏の攻撃。1死二、三塁で打席に立ち、2球目をセカンドへ打ち返した。ゴロでアウトになったものの、その間に三塁走者が生還した。 「持ち味は勝負強さです」という。試合に出る機会があれば「どんな形でも打ってやろう」と強い気持ちで臨む。その気持ちが千葉学芸戦で見せたバッティングにつながった。 「他の選手より上を目指さないと、試合に出ることはできない」との思いを胸に、練習に取り組んでいる。センバツでは「走・攻・守でチームの流れを勢いづけたい」と大舞台での活躍を誓う。=つづく