キム・ダミ「それこそが愛なのかもしれない」映画『ソウルメイト』インタビュー。
猫のような瞳に、すらっとした長身。コケティッシュな魅力を放つ、韓国のスター俳優キム・ダミ。『梨泰院クラス』で演じた、天才少女イソ役から注目した人も多いのではないだろうか。最新主演作は『ソウルメイト』(2月23日公開)。ままならない運命に翻弄される親友同士の関係性の行方を、少女時代から長いスパンで見つめる物語だ。本作について、また役者業について、メールインタビューに応じてくれた。
──この映画は二人の少女、ミソ(キム・ダミ)とハウン(チョン・ソニ)が大人へと成長していく過程での、友情の行方やすれ違いを長いスパンで追いかけていきます。二人の絆はとても強いですが、逆に言えばお互いを縛る、重い関係性でもあるような気がします。どうしてあれほど長く二人の関係が続いたのだと思いますか? ソウルメイトって共通点が多かったり、相性がよかったりする間柄だけではないと思うんです。人間の心の動きは、言葉では説明できない。ミソとハウンも初めて会った瞬間にお互い“何か”を感じ、その感情がずっとずっと続いていったのではないでしょうか。
──ハウンの恋人であるジヌ(ピョン・ウソク)の家の浴室で、酔っ払ったミソがハウンと、ずっと言えなかった本音をぶつけ合うシーンに胸を打たれました。ソニさん、ミン・ヨングン監督とともに、シーンをどう作っていったのか教えてください。 私たちもそのシーンは大事だと思っていました。ソニさんと事前に話し合い、あまり深く考えずにやってみようという結論に至ったのを覚えています。お互いを全力で信じ、シーンを作り上げた時の嬉しさといったら。ソニさんには本当に感謝していますし、すばらしい仲間がいることの喜びを実感しました。 監督とは何度も一緒にモニターチェックしながら、どこまで感情を出すべきかのラインについて相談し続けました。ミソという人物をきちんと表現したかったので、そういう時間もすごく楽しかったですね。スタッフの方々も終始、私たち俳優のために動いてくれて。なんだか緊張の一日でしたが、『ソウルメイト』チームの一員でいられることを心から幸せに思いました。 ──ミソとジヌが洞窟で過ごすひとときも印象的です。あの謎めいた味わいのシーンを、ウソクさん、監督とどう作り出したか教えてください。 洞窟の神秘的な雰囲気に助けられたような気がします。あの場所を探すのにかなり苦労したそうですし、俳優からすると、さほど力んで演技する必要がないシーンだったようにも思います。スタッフの方々があの空間ならではの湿度や、光の感じをうまく映像に捉えてくれました。撮影期間中はいつもワクワクしていました。