全日本選手権Vの江村美咲が仲間を思い涙、決勝はパリの苦闘を舞台裏で懸命に支えた小林かなえと対戦「次のロスこそは一緒に戦いたい」【フェンシング】
◆フェンシング全日本選手権(16日、静岡・沼津市総合体育館) パリ五輪女子サーブル団体銅メダルメンバーの江村美咲(立飛ホールディングス)=大分市出身=が、女子サーブル決勝で小林かなえ(河合電器製作所)を15―8で下して2年ぶり4度目の優勝を果たした。 ■リオ五輪金メダリストが大胆イメチェン【写真】 「パリ五輪後もこの大会があるというのは分かっていた。大会に合わせてあまり休みすぎないように調整してました」と意識の高さを見せた。決勝で対戦した小林は、パリ五輪に練習パートナーとして同行していた。本番で苦しむ江村を支えた間柄でもある。それだけに「小林選手は一緒にパリに来てサポートしてくれた。同じように長期遠征後の休みの期間、調整がすごく大変だったと思う。今回の団体戦で一緒に戦えなくてすごく悔しかったと思うんです。この小林選手だけじゃなく、途中で対戦した金子選手もそう。自分たちも大変な中で、今回、小林選手とファイナルピストで一緒に戦うことができた。次のロス(ロサンゼルス五輪)こそは一緒に戦いたいと思っていたので、ファイナルで一緒に戦えてよかったなって思います」と、試合後のインタビューでは仲間のことを思い涙を流した。 準々決勝では高嶋理紗(オリエンタル酵母工業)=福岡県大牟田市出身=を15―11で、準決勝でも尾﨑世梨(法大)=鹿児島南高出身=に15―7で快勝。いずれも女子サーブル団体銅メダルメンバーを破った。
西日本新聞社