センバツ高校野球 開幕待ちわびた 雪壁の間で行進撮影 只見/開会式、宿舎で見る 聖光学院 /福島
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため、開会式にはこの日に試合のある6校のみが参加。聖光学院や只見など試合がない出場校は堂々と行進する姿を撮った動画が球場の大型ビジョンで映し出された。 ◇雪壁の間で行進撮影 只見 只見は8日、校舎につながる高さ約3メートルの雪の壁の間で入場行進を撮影した。「只見らしさ」をアピールしようと雪の演出にこだわりを見せた長谷川清之監督(55)と鈴木宏睦部長(35)のアイデアだ。 実際、開会式でプラカードを持ったマネジャーの渡部茉子さん(3年)と選抜旗を掲げた主将の吉津塁(同)を先頭に入場行進する映像が甲子園に映し出されると、インターネット上では「インパクト抜群」「豪雪地帯からよく努力したもんだ」など話題になった。 只見は午後、西宮市内の球場で約2時間練習。吉津は「この舞台で野球ができるうれしさと、わくわく感があった。(雪を背景にした行進で)自分たちは改めてすごいところから来たと思った」と笑顔で話した。 ◇開会式、宿舎で見る 聖光学院 聖光学院ナインも宿舎の食事会場で開会式を見届けた。主将の赤堀颯(3年)は「開幕を待ちわびていた。いよいよ勝負の時が来た」と気を引き締めていた。開会式後は豊中ローズ球場(大阪府豊中市)に移動し、約2時間、打撃練習など最終調整に汗を流した。 聖光学院は20日の第3試合で二松学舎大付(東京)と、只見は22日の第3試合で大垣日大(岐阜)とそれぞれ対戦する。【三浦研吾、玉城達郎】