【プレビュー】最下位と首位の激突。群馬の初勝利か、岡山の4連勝か| Jリーグ
【Jリーグ・プレビュー】明治安田J2リーグは3月24日に第6節が開催。ザスパ群馬とファジアーノ岡山が、正田醬油スタジアムで対戦する。
最下位と首位の顔合わせとなる。正田醬油スタジアムでは、現在20位のザスパ群馬と首位のファジアーノ岡山が対戦。今季初勝利を誓うホームチームが、4連勝を目指すアウェイチームを迎え撃つ。 群馬が苦しんでいる。開幕から5試合を終え、2分け3敗と低迷。開幕から唯一勝利がなく、最下位に沈んでいる。昨季は大槻毅監督の下、変幻自在のビルドアップで主導権を握り、勝点を積み上げてきたが、今季は思うような結果を残せていないのが現状である。 特に得点力不足は深刻でここまで挙げたゴールはわずかに『3』。さらに、この2試合は連続して完封負け中とゴールが遠い状況である。また、先制点を取れたのが開幕戦のみと、多くの試合で先にリードを許してしまっている展開も苦戦の原因として考えられる。5試合を終え課題は多い中、3連戦の3試合目でどんな立て直しを指揮官が施すかが、初勝利のためのポイントになるだろう。 5シーズンぶりにチームに帰ってきた髙澤優也はここまで2ゴールと、一人気を吐いている。レフティーストライカーは好調を維持しているだけに、多くのボールを集めたい。髙澤のゴールが勝利につながれば、チームは一気に波に乗れるはずである。 岡山は充実ぶりが目立つ。ベガルタ仙台とともに開幕から無敗をキープし、4勝1分けの勝点13で首位に君臨。木山隆之監督体制3年目、本気で昇格を狙うシーズンの意気込みが伝わってくる。 攻守の歯車ががっちりとかみ合っており、現在は3試合連続で1-0で勝利中。決して、大勝しているわけではないが、しっかりと勝ち切っているスコアに強さを感じる。今季、横浜FCから加入したGKスベンド・ブローダーセンはここまで全5試合でゴールマウスを守り、1失点しか喫していない。ドイツ人守護神の牙城は簡単に崩れなそうである。 グレイソンと田中雄大といった得点源はおり、先に失点しなければ勝てる雰囲気がいまのチームからは漂う。今節はアウェイでの戦いとなるが、冷静にゲームを進め、90分の内で決着を着ける意識で臨みたい。 チーム状況が対照的な両者の激突。生まれるのは、トンネルを抜け出す初勝利か、首位を堅持する4連勝か。タフなゲームになる予感がする。