【衆院選】パンツとパワハラ 与野党それぞれのアキレス腱とは
与党側にフォローの風が吹きにくい
10月27日投開票の衆院選は解散直前に自民党総裁選があったにもかかわらず、自民にさほど追い風が吹いていないという実態が浮き彫りになりつつある。派閥のいわゆる裏金問題が連日報じられている影響もあって、早い段階から非公認とされた6人のうち1人が当落線上に立たされていると見られている。一方、野党側も共闘が進まない問題を抱えているため、政権交代は遠い夢となりそうだ。躍進が期待される党もあるのだが、大減速が予想される党もあるという。与野党それぞれのウイークポイントを見てみよう。 【写真】高市早苗氏が20年前、「再婚夫」と最初に結婚した時の「ウェディングドレス姿」
「石破茂首相は自民・公明の与党で過半数(233)を維持するという目標を掲げました。現時点で合わせて260前後には手が届きそうだと見られています。“自公で過半数割れも”といった報道が一部でありますが、そこまで自民が落ち込むということはなさそうです」 と、政治部デスク。 「もちろん、投票行動を決めていない方も多く予断を許さないことは間違いありません。裏金問題含めウイークポイントを抱える与党は“守りの選挙”を強いられており、選挙期間中に与党側にフォローの風が吹きにくい状況にあると見られています」(同)
急な保守分裂
そんな中で注目されている選挙区が福井2区だ。 「旧安倍派の5人衆の一角を占めた高木毅国会対策委員長の選挙区ですね。早い段階から裏金問題で非公認とされた6人のうちの1人で、“パンツ”という不名誉なあだ名でも呼ばれてもいます」(同) 2015年、週刊新潮は高木氏が国会議員になる前の30歳くらいの頃、地元の福井・敦賀市で20代女性宅に侵入してパンツを泥棒して警察に捕まった過去について報じた。高木氏が後ろ暗い過去を隠したまま当選を重ね、第3次安倍内閣で復興大臣にまで上り詰めた直後のことだった(事件の詳細は【福井2区から出馬の“安倍派裏金議員”につきまとう過去 「白い手袋をはめて、合鍵で侵入」高木毅氏が40年前に起こした「パンツ泥棒事件全真相」】にて報じている)。 「パンツ報道があり、味方であるはずの地元の県連が独自調査によって逮捕事実を明かしても高木氏は当選を重ねてきました。岩盤保守層の下支えが大きかったと見られています」(同)