「長続きしないだろう」「マックスの後継者になる」ローソンの昇格に専門家の意見分かれる「この戦略が上手くいった最後のドライバーはフェルスタッペン」
F1レッドブルは現地12月19日、公式サイトで来季リアム・ローソン(RB)を起用すると発表した。海外メディア『The Race』の専門家はこのレッドブルの決断をそれぞれ評価した。 【画像】米女子プロレーサー、リンジー・ブルワーのインスタ投稿を一挙お届け! マット・ビール記者はローソンのレッドブルでの時間は「長続きしないだろう」と予想。ローソンは一定の仕事をしており、レッドブルが「角田裕毅は欠点が多すぎる」と考えた場合の論理的な解決策だと評価した。 しかしレッドブルの目的はマックス・フェルスタッペンの後継者を見つけることであり、ローソンがフェルスタッペンに叩きのめされている間に他チームなどから見つけた才能ある若手と取って代わられるだろうと同氏は考えている。また、ジョシュ・サッティル記者は来季RBでF1デビューすることが予想されているアイザック・ハジャーや今季F3に参戦したアービッド・リンブラッドらレッドブル育成の若手選手がローソンの座を脅かすことになるとした。 一方でサム・スミス記者はローソンは「マックス・フェルスタッペンの後継者になるだろう」と主張。2026年か27年にフェルスタッペンがアストンマーティンに移籍してしまう場合、1~2年間で絶対王者から吸収できるものは多いとこのタイミングでの移籍にも肯定的な姿勢を取った。 そしてスコット・ミッチェル=マルム記者は「なぜ角田ではないのか」と疑問を呈し以下のように続けた。 「角田をクルマに乗せて、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしての生活をこなせるかどうか、直接調べてほしかった。もしこなせないなら交代させることができるし、ローソンはその間にF1の経験を積むことができる。それどころか、ローソンをすぐに昇進させることは、ローソンにフェルスタッペンレベルのドライバーになることを求めているということだ。猛烈なスピードよりもオールラウンドなドライバーとしての可能性を秘めているかもしれないが、フェルスタッペンレベルのドライバーと見なす人はほとんどいない」 「アレックス・アルボン、ピエール・ガスリー、ダニール・クビアト...皆、レッドブルに早く投入されすぎて火傷を負った。この戦略が上手くいった最後のドライバーはフェルスタッペンだ。したがって、ローソンがフェルスタッペンに似ていると確信する必要がある。そしてこれまでのところそれを裏付けるものはない」 F1出走11回のローソンにチームの命運を託す決断をしたレッドブル。起用を巡っては専門家の間でも意見が分かれるところだが、いずれにせよ来季にはこの疑問の答えはある程度出ているだろう。 構成●THE DIGEST編集部
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