「イソップ」南青山店が移転オープン 顔に商品を塗布しながら体験できるエンスイートシンクを設置
「イソップ(AESOP)」は9月1日、南青山店を移転オープンした。全商品を取り扱い、ゆったりと買い物を楽しめる広々とした空間デザインが特徴。売り場面積を増やすために移転し、2倍以上増床して89㎡となった。
南青山店はレンガ造りの低層ビルの1階角地に位置し、店内空間はトラフ建築設計事務所と共同でデザインした。商用施設と住居がなじむ青山の地に散見されたという、戦後モダニズムの集合住宅が着想源。敷地のスケール感や、自然光が窓から差し込む陽光豊かな様子を踏まえ、居心地が良く安らげる家庭のような空間として構想した。
1960~70年代に使われていた家庭的な木製家具に着想を得た棚やテーブル、キャビネットは、それぞれが独立した“置き家具”として配置。パイン材を削り、エッジの曲線などのディテールを施したこれらの作品は、その丸みを帯びた太い脚がある種の人間らしさを感じさせる。また、年月を重ねるごとに飴色に経年変化するパイン材の色合いにも注目だ。足元にはサイザル麻のカーペットを敷き、疲れた足を柔らかく受け止める。
窓に面したコーナー部分に配置した4つのシンクでは、スキンケアやヘアケア、ボディーケア、ホーム用商品を試せる。店内奥にはよりプライベートなエンスイートシンクを設置し、自宅のバスルームでくつろぐように、顔に商品を塗布しながら体験できる。エンスイートシンクの側には、店舗内の全ての“置き家具”の着想源となった、ドイツ出身のデザイナーであるライナー・ドーミラー(Rainer Daumiller)の椅子を設置した。フレグランスを陳列した扉付きの棚や、ソファのディテールなど、局所的にアルミニウムを用いることで、木材を基調とした温かみのある空間にシャープさを加えた。
■イソップ 南青山 オープン日:9月1日 時間:月~金曜日 12:00~20:00 / 土・日曜日 11:00~20:00 住所:東京都港区南青山5-5-25