大浦湾海底に砂の投入を開始 沖縄防衛局、地盤改良に「着手」 年内のくい打ちには至らず 辺野古新基地建設
米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局は28日午後、軟弱地盤が広がる大浦湾の海底に砂をまく「敷砂」の作業に着手した。政府は27日、敷砂の開始をもって「地盤改良工事に着手」(林芳正官房長官)と位置付けていたが、本来想定していた砂のくいを海底に打ち込む作業には至っていない。 イチから分かる!「普天間・辺野古」そもそもどんな問題?
大浦湾の海上では28日午後0時50分ごろ、砂を積んだ台船が、敷砂作業を行う「トレミー船」に横付けされた。 同1時45分ごろ、トレミー船に搭載されたパワーショベルが台船から砂をすくい、船の中央部にあいた管に砂を落として海底にまく様子が確認された。 敷砂は軟弱地盤の排水を促して地盤を固めるとともに、濁りの拡散を防ぐ役割がある。一般的に、1~2メートルの厚みで形成される。 玉城デニー知事は27日夕、記者団の取材に対し、今後の地盤改良工事では約7万1千本ものくいが打ち込まれる計画であることに触れ「環境に影響がないわけは絶対にない。引き続き(工事の)状況を注視する」と語った。
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