【ベトナム】台風で崩落した橋12月着工へ、特別制度適用
ベトナムのチャン・ホン・ハー副首相は18日、9月上旬に北部に上陸した台風11号(国際名:ヤギ)の影響で崩落したフート省タムノン郡の国道32C号線上のフォンチャウ橋について、橋の再建は緊急性が高いとして、請負業者の選定に特別制度の適用を認めた。12月中に着工することが目標だ。18日付VNエクスプレスが報じた。 運輸省が事業主となる。各省庁も優先度が高いとして、橋の調査、測量、設計、投資決定の承認、請負業者の選定に特別制度を適用することに同意。計画投資省と財務省は、今年の政府予算の予備費を建設費に充てることに同意した。 ハー氏は運輸省とフート省に対し、雨期や台風の季節になる前の2025年4月までに橋の基礎工事を終え、25年中に工事を完了するよう求めた。フート省人民委員会のブイ・バン・クアン委員長は、新フオンチャウ橋をできるだけ早く建設したいと述べた。 ホン川(紅河)に架かるフォンチャウ橋は、9月9日に崩落。8人が行方不明になり、これまでに4人の遺体が発見された。橋の崩落により両岸の往来が困難になり、40~50キロメートルの迂回(うかい)が必要になっている。 政府の要請を受けて人民軍の工兵旅団が9月29日、崩落した橋の約300メートル下流に舟橋を設置したが、川の水位上昇で運行停止が頻発。運行停止中はフェリーを稼働して人々の往来を助けている。