転職すると老齢年金にも影響ありますか?一覧でみる”モデル年金”と日本の平均年収
日本の平均年収は458万円
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円でした。 これは非正規も含んだ数値で、正社員・非正規それぞれの平均年収は次のとおりです。 ・正社員:523万3000円 ・非正規社員:200万5000円 なお、正社員が前年比+1.5%で、非正規は+2.8%となっています。 全体の伸び率は+2.7%です。 近年では、概ね400万円台での推移が続いています。 コロナ禍のタイミングであった令和元年~2年を除けば、緩やかに年収は上昇傾向です。
政府が公表するモデル年金
政府は年金の標準的な金額を捉える目的で、モデル年金というものを設定しています。 これは、夫婦二人の世帯を想定して、基礎年金が二人分および男性が平均的な収入で40年間就業した想定で受け取る年金額を試算したものです。 2024年時点で、このモデル年金の受給額は一世帯で23万483円となります。 現時点で平均的な水準の収入を得ている世帯は、この金額を念頭に老後のマネープランを立てていきましょう。 一方で、ライフスタイルが多様化する中で、モデル年金だけでは実態を捉えられないという指摘も散見されます。 そこで、厚生労働省は「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」にて、さまざまな状況における年金受給額の試算を公開しています。 試算は多岐にわたるので、代表的なものだけ紹介します。 ●単身世帯におけるモデル年金 ・平均標準報酬54万9000円:男性の平均的な収入を1.25倍:受給額18万6104円 ・平均標準報酬43万9000円:男性の平均的な収入:受給額16万2483円 ・平均標準報酬37万4000円:女性の平均的な収入を1.25倍:受給額14万8617円 ・平均標準報酬30万円:女性の平均的な収入:受給額13万2494円 ●二人以上世帯におけるモデル年金 ・男性の平均的な収入を1.25倍 + 女性の平均的な収入を1.25倍:受給額33万4721円 ・男性の平均的な収入 + 女性の平均的な収入:受給額29万4977円 ・男性の平均的な収入を1.25倍 + 短時間労働者の平均的な収入:受給額28万4588円 ・男性の平均的な収入 + 短時間労働者の平均的な収入:受給額26万967円 主に単身世帯や共働き世帯の年金額について、さまざまなパターンでの試算がまとめられています。