⚽清水エスパルス 競り勝つ 水戸に2-1 J2第17節
明治安田J2リーグは26日、各地で第17節の6試合が行われ、首位の清水は水戸に2-1で勝利し、勝ち点を40に伸ばした。 ①アイスタ▽観衆17584人 清水 13勝1分け3敗(40) 2(1―1 1―0)1 水戸 4勝6分け7敗(18) ▽得点者【清】矢島(2)白崎(1)【水】長井(3) 【評】清水が水戸に競り勝った。 清水は序盤から長短のパスを織り交ぜてゴール前にボールを運んだ。前半24分、ゴール正面やや左のFKをMF矢島が直接沈めて先制に成功。しかし直後の27分にミドルシュートを決められ、同点で試合を折り返した。 後半の開始からMF乾を投入。リズムをつくって主導権を握ると、DF原のクロスをMF白崎が頭で合わせて勝ち越し点を奪った。終盤の相手の猛攻もしのぎきった。 矢島 先制FK弾 白崎 勝ち越し点 お互い「点取りそう」〝予言〟的中 頼もしいベテランが勝ち星をもたらした。リーグ戦は4月の第9節甲府戦以来の出場となったMF白崎が苦しい試合展開の中、頭で決勝点をたたき込んだ。「試合に出られないときはいろいろな葛藤があった。一喜一憂せず、ここからまたスタートを切りたい」と気持ちを入れ直した。 同学年のMF矢島と交わした〝予言〟が的中した。試合前の整列時、お互いに対して「今日点をとりそうだな」と言っていた。前半に矢島が美しい軌道のFKを決めると、後半の立ち上がりに白崎がヘディングで勝ち越し点。「(DF原から)いいボールが来た。打った後の軌道がきれいに見えて入ったと思った」 昨季は42試合中35試合に出場したが、今季のボランチはここまで宮本、中村がコンビを組む時間が長かった。それでも練習でいいパフォーマンスを見せて回ってきた出番できっちりと結果を残し、「がんばっていればいいことがある」と若手に向けて示した。 今季リーグ戦初出場でCBに入ったDF高木も鋭い出足で相手の大型FWを抑え込んだ。「競り合いは自信があった。少しは守れた」と振り返り、憧れだった勝利後の「勝ちロコ」でサポーターと喜びを分かち合った。 定位置争いはさらに激しさを増す。秋葉監督も試合後に今節メンバー外ながら調子のいい複数選手の名前を挙げ、「(メンバー選考の)うれしい悩みで眠れない日が続いてほしい」と期待。リーグ戦の折り返しまであと2試合。敗戦を引きずらず、まずは首位ターンに向けてまた一つ勝ち星を積んだ。
静岡新聞社