「渋谷で無理やりスカウトさせて」伍代夏子コンパニオンの仕事から芸能生活40年続いた、外せない理由
芸能生活42年になる伍代夏子さん。演歌歌手を目指して高校時代に芸能生活をスタートするも、当初はコンパニオンから着ぐるみまで、憧れとはほど遠い仕事ばかりだったそうで。(全5回中の5回) 【画像】「まるで別人!」モデル時代の赤いワンピースを着た伍代さん「スナックで歌う若かりし伍代さんの姿も」(全16枚)
■モデルじゃなくてコンパニオン ── 演歌歌手としてご活躍の伍代さんですが、芸能活動のスタートはモデル事務所から始まったそうですね。 伍代さん:モデル事務所の方にスカウトさせて、無理やり入りました(笑)。 ── 無理やりとは…モデルの世界に憧れがあったのでしょうか?
伍代さん:モデルというより演歌ですね。子どもの頃から演歌が好きでしたが、オーディションを受けて人からジャッジされるのはその当時はプライドが許さなかった。かといって他にチャンスもない。どうしようかと思っていたら、高校一年生の春。友達と渋谷にいたら、いかにも芸能関係のスカウトマンみたいな男の人がいたんですよ。渋谷パルコの前でキャップを被ってサングラスに口髭。そこに一眼レフを持ったいかにも怪しそうな男の人が「お姉さん」って次々に道で声を掛けていて。それを見た瞬間あの人だ!あの人にスカウトされれば演歌歌手になれるって思っちゃったんです。思っちゃったら一直線なので、その人の前を30回くらい、これみよがしに前を歩いたり、バックしたり(笑)。次第にだんだん日が落ちてきて、時間も遅くなって、人通りもまばらになって。やっとこの人が「わかったよ、あげるよ」って、もうしょうがないなって顔をしながら私に名刺を渡したのが、大手事務所の名刺でした。
ただ、そこは演歌ではなくモデル事務所。登録はしましたが、途中からここにいても歌手にはなれないと思って、ボイストレーナーの先生を紹介していただいて、歌のレッスンを始めました。 ── モデルのお仕事は実際にされたのでしょうか? 伍代さん:モデルというか、コンパニオンみたいな仕事をしてましたね。膝上丈のミニスカートにブーツを履いて、なんでこんな格好しなきゃいけないの?と思いながら、展示会など企業のブースに立って商品の説明をするとか。オーディオフェアとかモーターショー、後はキャラクターのイベントで着ぐるみも着てましたよ。このバイトで7キロ体重が落ちましたね。