飛ばし屋プロの共通点! 「ワイドなテークバック」をマネするコツは?【ゴルフメカニクス研究所 #3】
海外のゴルフに関する様々な理論に精通するインストラクター・大庭可南太が、PGAツアー飛ばし屋の間では定番となっているワイドなバックスウィングについて解説する。
新年明けましておめでとうございます。ゴルフインストラクターの大庭可南太です。今年は暖冬ということでこの時期も他の季節同様にラウンドをされている方も多いかと思いますが、ご自身のスウィングを見直したり、トレーニングやストレッチなどでコンディションを整えたりするのはやはり冬がおすすめです。 というわけで今回は、前回の記事でも紹介した、飛ばし屋の定番ムーブメントである「ワイドなバックスウィング」について紹介したいと思います。
「飛ばし屋」はみんなやっているバックスウィング
両腕を伸ばしたままバックスウィングを始動することで、両腕が体幹の中心から外れることなくしっかりと上半身を捻転することができるため、ダウンスウィングのエネルギーをしっかりと蓄積させることができます。 逆に始動直後に右ひじを曲げる、あるいはコックを入れるといった動作を行うと、クラブヘッドそれ自体は上がるのですが、上半身の捻転は不十分になりやすく、その結果見た目の割には実質的に「浅い」トップになってしまいます。俗に「手で上げている」という状態は、このような状態を表現しているのだと思います(画像A右)。
では実際にやってみると…
そんなに「飛ばし屋」がやっているのならば是非ともマネしたいところです。条件は簡単で、両腕を伸ばしっぱなし、コックも入れずにどこまでバックスウィングできるのかやってみればいいわけです。 やってみると、これが思った以上にお腹がよじれてキツイことがわかります。どうしても余分なところが一緒に動いて、スウェイ(画像B中)になってしまう場合もあるかもしれません。 さらに体幹の可動域を確認するためにスタンスを思い切り広くして(画像B右)、股関節や骨盤の可動域を制限すると、完全に上半身の捻転のみでしかクラブを動かせないため、かなり窮屈に感じるはずです。 しかし「キツイ」ということは、体幹の筋肉がしっかりと捻じられている証拠であり、その「キツさ」が解放されることでダウンスウィングのエネルギーになっているわけです。
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