海外メディアも紀平vsザギトワGPファイナル対決に熱視線!「最も興奮する選手」「経験不足」
また記事は続けて紀平について「もう1人の16歳で、シニア1年目となる日本の紀平はGPシリーズで最高得点を記録した。だが、ザギトワとは対戦していない。彼女のトリプルアクセルは不安定だが、2度のGP大会で5回中2回はきれいに着地し十分な回転もあった」と紹介。 ザギトワと対比して「ザギトワは昨シーズン、プログラムの後半にすべてのジャンプを組み入れてボーナス点を得ていたが、今はルール改正で制限されている。ザギトワはトリプルアクセルを跳べず、さらに難しいジャンプを飛ぶ選手と顔を合わせなければならない」と続けた。 前出のリピンスキー氏は、紀平についても触れ「(紀平)梨花は、おそらく、このファイナルで一番興奮して見ることになる選手と言える」と大きな期待を寄せた。 同記事は、「もし全選手が彼らの能力通りに滑れば、紀平はバンクーバーでザギトワの2連覇(を阻止するため)に挑戦するレベルにある」と評価したが、「ザギトワも、また進化が止まったとは言えない」と、2人が互角の勝負になることを予想した。 トリノ五輪、バンクーバー五輪の米国代表で世界選手権3位になったことがあるNBCスポーツ解説者のジョニー・ウィアー氏は、2人の長所と短所を比較。「(ザギトワには)自信と少しの成熟が見られる。日本の天才(の紀平)と比べると特にそう。ザギトワは、この秋のグランプリ大会で演技構成点で紀平を21点上回っている」と、ファイブコンポーネンツでザギトワにアドバンテージがあることに言及した。 「紀平はザギトワに比べて氷上に立った時に経験が足りないように見える。立ち位置に滑っていく梨花とアリーナでは、そこで見える自信のレベルが全く違う」と続け、経験の差が2人の勝敗を分けることになると鋭く切り込んだ。 トリプルアクセルを武器にする紀平の技術点vs平昌五輪金メダリストの風格を持つザギトワの演技構成点がGPファイナルの勝者を決めるポイントになりそうだ。