東京都が「マッチングアプリ」開発中──20代「安心できる」 独身証明書が必須 “思わぬ出会い”AIで?【#みんなのギモン】
■登録の手間=信頼度の向上にも
河出アナウンサー 「(登録の条件には)独身証明書の提出が必要になるなど、安心感はありますよね」 加納解説委員 「登録するのに手間がかかるという考え方をする人もいらっしゃるようですが、その分、信頼度が高いというメリットがあるようです。家族社会学者の中央大学・山田昌弘教授に聞きました」 「今の若者はコスパやタイパを求めることからマッチングアプリがこれだけ浸透している一方で、アプリの中には料金が安い分、安全対策が万全ではなく、既婚者が遊びで登録するなどトラブルも多いといいます」 「逆に、安全で真剣に結婚まで進みたい人に限定したものは料金が高い上、条件が厳しいそうです。この条件というのは男性の場合は収入、女性の場合は年齢なんだそうです。この安全・料金・条件を自治体がサポートできる可能性があるとのことです」
■愛媛県では2015年に導入…結果は?
加納解説委員 「愛媛県では2015年から、その人の行動履歴に基づいておすすめの人をAIが知らせるシステムを導入しています。自分で選ぶと同じ好みの人ばかり見てしまうと思いますが、AIだと『こういう人の方がいいんですよ』とおすすめしてもらえるそうです」 森アナウンサー 「自分が知らない自分が分かるんですね」 加納解説委員 「こうしたシステムの効果によって、年間で100~150組が成婚しているそうです」 河出アナウンサー 「このアプリのおかげで新しいカップル、家族が生まれていると思うと、マッチングアプリすごいなと思います」 加納解説委員 「山田教授は『東京都のAIアプリは、ほかの自治体がこれまで培ってきた膨大なデータを活用できるため、より効率よく出会いを提供できるのではないか』と話しています」 鈴江アナウンサー 「利用してみたいなという気持ちはありますか?」 河出アナウンサー 「実際に利用するかどうかは分からないんですけれども、どんな人がアプリの先にいるのかという不安や、登録にあたって自分の情報を出していいのかななど、いろいろあると思うんですけど、しっかりこうやって管理してもらえる方が私は安心かなと思いました」 鈴江アナウンサー 「昔はお見合いという仕組み(主流のものとして)がありましたが、令和の時代はAIがその機能を担ってくれるのかなと思うと、こういうのも1つの形かもしれないですね」 加納解説委員 「山田教授は『そもそも若い人の経済格差が、未婚化・少子化の主な原因。結婚だけでなく出産・子育てに至るまで格差をなくす抜本的な改善が必要』と話していました」 (2024年6月11日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html