【ラグビー日本代表】世界に羽ばたいたトライゲッター松島幸太朗 豪華“93年組”では負けず嫌いを発揮 全選手紹介#33
9月8日に4年に一度の祭典、『ラグビーワールドカップ』が開幕しました。 4年前の日本大会では、史上初のベスト8入り。さらに今大会は、「優勝」を目指しているラグビー日本代表。 【画像】オールブラックスXV戦でトライを決める松島幸太朗選手 その代表メンバーを全員紹介します。今回は松島幸太朗選手です。
■ワールドカップ3大会連続出場へ 実績十分の頼れるトライゲッター
ジンバブエ人の父と日本人の母の間に生まれた松島選手。高校は神奈川の強豪・桐蔭学園でプレー。高校日本代表にも選出され、3年生の時にはラグビー全国選手権で優勝しました。
高校卒業後は南アフリカのシャークス・アカデミーで経験を積み、20歳以下の南アフリカ代表候補にまで選出されましたが、日本代表でのプレーを希望し、2013年に帰国しました。 その後、サントリーでプレーし、優勝に貢献したほか、ワラターズ、レベルズ、サンウルブズとスーパーラグビーのチームでもプレーしました。 日本代表で、2014年に初キャップを飾ると、ワールドカップにもイングランド大会と日本大会の2大会連続で出場。日本大会ではチーム最多の5トライをあげました。
■“フットワークの魔術師”がフランスで成長したこと
松島選手は、ワールドカップ後の20-21シーズンからフランスの名門・クレルモンに移籍。1年目には11トライを奪う活躍をみせ、欧州チャンピオンズカップでは、15人しか選ばれないヨーロッパ最優秀選手候補にノミネートされました。
現地では巧みなステップを踏むことから“フットワークの魔術師”と称賛された松島選手。進化したことを聞くと、「スペースをすぐに見極めるところ。早く判断することに成長を感じている」と答えました。
■豪華な“93年組”の中でも負けず嫌いを発揮
日本代表のトライゲッターの松島選手は93年生まれ。同い年にはバスケットボール日本代表でキャプテンをつとめる富樫勇樹選手やボクシングで4階級を制覇した井上尚弥選手がいます。
世界で戦うアスリートがそろう“93年組”ですが、その中でも松島選手は負けず嫌いを発揮します。 同い年の富樫選手と対談をした際に、どちらの選手もスピードが武器ということで、「どちらの方がスピードがあるのか」という質問をすると、両者とも「自分」と答えました。 松島「 距離もあると思います走る距離。長い方が有利なんじゃないかなと。チャンスはある」 富樫「2メートル走とか1メートル走なら(勝てる)。切り返し多いと勝てると思います」 お互い自分の得意の距離を示すなど一歩も引きませんでした。 そのスピードの中で意識していることを聞くと松島選手は、「無駄なコンタクトを避けて、ラグビーは15人いて、遅い選手がいれば、その選手を揺さぶって抜きにいく」と答えました。 前回の日本大会でもスピードを武器に開幕戦で3つのトライを奪いハットトリックを達成した松島選手。今大会でも武器であるスピードと判断力で、いくつトライを決めることができるのか注目です。 ◇松島幸太朗選手 主なポジション:フルバック、ウイング 生年月日:1993年2月26日 所属チーム:東京サントリーサンゴリアス 身長:178センチ 体重:88キロ 出身地:南アフリカ 出身校:桐蔭学園高校 ◇日本代表のW杯スケジュール(日本時間) 9月10日 VSチリ 9月18日 VSイングランド 9月29日 VSサモア 10月8日 VSアルゼンチン