外国人観光客が雑居ビルに殺到?目当ては『サムライ・居合道』仕掛け人は宮本武蔵の「二天一流」継ぐ18代目
熊本放送
2023年、熊本市は外国人の宿泊者数が過去最高を記録しました。そんな中、外国人観光客が殺到している人気のツアーがあります。キーワードは「侍(サムライ)」です。 【写真を見る】外国人観光客が雑居ビルに殺到?目当ては『サムライ・居合道』仕掛け人は宮本武蔵の「二天一流」継ぐ18代目 ■「武蔵ビル」で“宮本武蔵”を体感 「自分で思ったように、1回刀を抜いてみてください」 「じゃあ、戻してみてください」 熊本市の繁華街にある雑居ビル「武蔵ビル」の一室で、いま外国人に人気という体験プランが行われています。 晩年を熊本で過ごした剣豪、宮本武蔵。その剣術「二天一流」を受け継ぐ18代目宗家の松永哲典(まつなが あきのり)さんから、居合道と武蔵の精神などを学ぶ「サムライ体験プラン」です。 武士道ツーリズム協議会 代表 松永哲典さん「左手をグーっと引いて右手を出す。そうすると刀身が抜けます」 このプランを企画・運営するのは、松永さんが代表を務める熊本武士道ツーリズム協議会。プランはほかにも、肥後象嵌(ぞうがん)の体験や、宮本武蔵のゆかりの地をめぐる1泊2日のツアー、そして、熊本ならではの食事やお酒を楽しむプランなどがあります。 熊本サムライ体験プランの魅力とは。松永さんに尋ねました。 ■熊本を「宮本武蔵の聖地」に 松永さん「熊本の事を分かりやすく、深く知ることができるいい体験になっているかと思います」 「細川家がどのような思いで芸術・文化を残してきたのか、宮本武蔵がどのような思いで熊本にいたのか。それらを考え、体験できるものはこれまでなかったので、知ってもらう活動ができればと」 熊本に受け継がれている文化や芸術に触れてもらうサムライ体験プラン。これまで10か国以上から100人を超える人が訪れているそうです。 こうして熊本を「宮本武蔵の聖地」として認知させ、武道と文化の魅力を引き出したことが評価され、熊本武士道ツーリズム協議会は2024年9月、「アトラクティブジャパン大賞」を受賞しました。 体験プランの予約サイト「AttractiveJapan(アトラクティブジャパン)」が扱う全国600以上のプランの中で最も高い評価です。当初は日本人向けを想定していたそうですが、参加者のほとんどが外国人ということです。