10年前に手に入れた人生初の愛車はメルセデス「190E」のすっぴんグレード! 豪華装備のない「アンファング」を実用車として乗り続けていきます
190Eのエントリーグレードだった「アンファング」
1980年代のドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)で覇を競ったメルセデス・ベンツ「190シリーズ」(W201)と、BMW E30系「3シリーズ」という、2つのモデルのオーナーたちが合同で開催したミーティング「DTMを戦ったライバルたちの宴」。今回紹介する「190E 2.0 アンファング」のオーナーは、これが初めての愛車とのこと。若い世代がこのモデルに惚れた理由を聞いてみました。 【画像】昔は教習車としても活躍! メルセデスの素の良さが満載の「190E 2.0 アンファング」を見る(10枚)
すっぴんのクルマが好み
2015年に、1988年式メルセデス・ベンツ「190E 2.0 アンファング」を手に入れたという“Route26”さん。アンファング(Anfang)とはウインドウレギュレーターが手動になるなど余分な装備を排した、190Eのベースグレードともいえるモデルとなっている。ちなみに“Route26”さんにとってこれが初めてのクルマだというが、なぜアンファングを選んだのだろうか。 「実家の車がBMWのE30系3シリーズだったんです。同じ匂いを感じていたというか、親父の背中を追いかけつつずっとドイツ車が意識下にはあったんですよね。それで190が欲しいなって思ってたんです。W124にちょっと浮気して買う寸前までいったんですけど、先を越されちゃって、そんな時にMTのアンファングがでてきたんですよ。 もともとこういう、すっぴんグレードっていうんですかね、昔からタクシー仕様みたいなやつが結構好きなんです。アンファングの存在は何となく知っていたんですけど、まさか目の前に出てくると思わなかったんで、何の迷いもなく、すぐに買いました」
約10年で大きなトラブルは無し
初めてのクルマとして30年以上も前のクルマを手に入れた“Route26”さんだが、購入にあたって不安などはなかったのだろうか? 「10万kmを超えてるクルマって大丈夫なのかな? って思ったんですけど、ちょっと諸先輩方のブログとかネットを調べたら、メルセデスとかBMWはもう10万kmからですよみたいなのがあって、ああ、そうなんだと。あとは旧い車なのに部品の供給もあるという安心感もあって、値段とか現実的なことは後々クリアしていこうということで、とりあえず買いましたね」 と笑顔で語る。 「じつは大きなトラブルはほとんどないんですよ。2回くらい電気系のトラブルで止まっちゃったことはあるんですが。結構みんな、オートマがダメになっちゃうとか、窓が落ちちゃうとかって言いますけど、もう皆無なんで」
シンプルにクルマの良さを感じられる
すでに10年近く所有しているが、今後もアンファングに乗り続けたいという“Route26”さん。その理由はクルマとしての楽しさにあるようだ。 「軽ですらクルーズコントロールが付いているのがいっぱいある中で、やっぱり素がすごく良いクルマというか。快適装備というよりかは、走る・止まる・曲がるっていう3原則がバシッとしていますよね。そういう良さを邪魔な装備がない状態で楽しめているのかな、っていう自負はあります。このクルマは僕的には実用車として使っていきたいんで、壊れたところは直すという、もう当たり前のことを続けようかなと思っています。ちょっと欲を言えば、いつか全塗装はしたいですね」
近藤浩之(KONDO Hiroyuki)
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