世界のビットコインETP、7日間の流入額が7月以降で最大に
ビットコイン(BTC)の価格が回復基調にあることから、世界中の投資家が、主要な暗号資産(仮想通貨)に連動する上場取引型金融商品(ETP)へ殺到している。 Bold.Reportによると、世界のETPには7日間で2万5675BTC(約17億4000万ドル、約2610億円:1ドル=150円換算)が流入しており、これは7月以降で最大の流入額だ。 ビットコインETPは現在、サトシのウォレットが保有するのと同じ110万BTCを保有している。ETPは、ETF(上場投資信託)やETN(上場投資証券)などのファンドを総称する用語だ。 ビットコインは10月10日の最安値から15%上昇し、3月に記録した史上最高値まであと8%に迫っていることが、CoinDeskのデータで明らかになった。この上昇は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待や、11月5日のアメリカ大統領選挙で暗号資産に好意的なドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が勝利する可能性が高まっていることなど、いくつかの要因が背景にある。 アメリカの現物ETFもまた、投資家の資金が10月14日以降、約19億ドル(約2850億円)も流入するなど、大きな伸びを見せている。ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)によると、これはビットコインに換算すると2万1450BTCに相当する。この点を詳しく説明すると、ビットコインは毎日およそ450BTCがマイニングされているため、ビットコイン現物ETFの投資家は採掘された供給量の約48日分を購入していることになる。 ブルームバーグ(Bloomberg)のETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏によると、これらのスポットETFは取引開始以来、純流入額が200億ドル(約3兆円)を超えた。ゴールド(金)ETFが同じ数字に達するまでに約5年かかったことを考えると、これは素晴らしい成績だ。