多量の酒飲み「重大で身勝手」 ひき逃げの女に有罪判決 広島
酒を飲んで車を運転してひき逃げ事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた広島県福山市の無職の女(33)の判決公判が29日、広島地裁福山支部であった。松本英男裁判官は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。 松本裁判官は「多量の酒を飲み、被害者に重傷を負わせる事故を起こした結果は重大。飲酒運転の発覚を免れるため立ち去ったのも誠に身勝手」と指摘。一方でアルコール依存症の治療中だったことなどを踏まえ、執行猶予を付けた。 判決などによると、被告は9月11日午後1時20分ごろ、酒の影響で正常な運転が困難な状態で軽乗用車を運転。同町3丁目の市道の路側帯を歩いていた市内の30代女性をはねて左足骨折などのけがをさせ、そのまま逃げた。
中国新聞社