【MLB】レッドソックスがブルペン補強 ベテラン左腕のジャスティン・ウィルソンと1年225万ドルで契約
FA市場でフアン・ソト、トレード市場ではギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)の獲得を目指しているとみられるレッドソックスだが、日本時間11月15日に地味ながらも堅実な補強を実現させた。今オフの課題の1つであるブルペン補強として、レッズからFAとなっていた37歳のベテラン左腕ジャスティン・ウィルソンを獲得。契約条件は1年225万ドルと報じられており、40試合・45試合・50試合・55試合・60試合登板の出来高を含めると、最大1年300万ドルの契約となるようだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 レッドソックスは今オフ、クローザーのケンリー・ジャンセンとセットアッパーのクリス・マーティンがFAに。ジャンセンは来季の戦力構想から完全に外れており、マーティンとの再契約を目指すか不透明という状況のなか、チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローがブルペンの補強に動くことが確実視されていた。救援左腕が弱点だったこともあり、まず経験豊富なウィルソンを獲得し、ブレナン・バーナーディーノ、ウィルソン、キャム・ブーサーとアレックス・コーラ監督に救援左腕の選択肢を与えたことになる。 ウィルソンはパイレーツ、ヤンキース、タイガース、カブス、メッツ、レッズと多くの球団を渡り歩いてきたベテラン左腕。昨季はブリュワーズと契約したが、トミー・ジョン手術のリハビリに加え、左広背筋を痛めて全休した。2年ぶりにレッズへ復帰した今季は60試合に登板して46回2/3を投げ、1勝5敗2セーブ、11ホールド、防御率5.59を記録。60試合以上に登板したのはカブス時代の2018年以来6年ぶりのことだった。 今オフのレッドソックスは先発、ブルペンにかかわらず投手補強が課題となっており、FAとトレードの両面で大物投手の獲得を目指すことが予想されている。ブルペンも左腕が不足気味だったが、先発に至っては左腕が1人もいない状況であり、FA市場でマックス・フリード、トレード市場でクローシェといった有力左腕の獲得を狙っているようだ。ソト争奪戦の行方とともに、レッドソックスの補強の動向が注目される。