フルハシEPOがバイオマス燃料を「安定供給」できる理由
バイオマス発電所にリサイクル材を供給するフルハシEPO(写真:記者撮影)
木質廃棄物の再資源化処理と木材チップ販売を主業とするフルハシEPO(9221)は初の中期経営計画を発表した。最終年度となる2028年3月期の目標として、売上高150億円、営業利益30億円、営業利益率20%(2024年3月期は11.9%)を掲げる。 成長エンジンは木質再資源化の量的拡大だ。実現に向けた具体策として、再資源化工場の増強に注力する。4カ年合計で約100億円を投資し、中日本エリア(愛知、岐阜、三重、滋賀)および東日本エリア(埼玉、千葉、神奈川、静岡)を中心に16カ所以上の新設を進める計画だ(現在は計19工場)。木質バイオマス取扱量年間100万トン(2024年3月期は55万トン)の体制にすることで、国内シェア約10%を目指す。 また、1人当たり生産性向上に向け、出荷作業の機械化や重機、工場などのAI(人工知能)の活用により生産システムの省人化を推進。発電所に工場を隣接するなどの輸送コスト低減を図る。成長投資を継続しつつ、中計期間は累進配当を基本とし、連結配当性向35%を目指す。
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白坂 典枝