世耕氏らに会派入り 自民内でも疑問の声「支持率さらに下がる」
自民党派閥の裏金事件を受け、党を離党した世耕弘成前参院幹事長や、衆院選に非公認で出馬して当選した西村康稔元経済産業相、萩生田光一元政調会長、平沢勝栄元復興相の計4人が自民会派入りする見通しとなったことについて、党内からは執行部の対応を疑問視する声が上がっている。 【写真まとめ】注目の「裏金議員」の当落、どうなった 会派は、国会で共に行動する2人以上の団体。政党とは異なるが、会派入りすれば、議員は所属会派の一員として国会活動することとなる。世耕氏以外の3氏は衆院選前も自民党会派に所属していた。 首相は28日の記者会見で、衆院選の敗因について「政治資金収支報告書への不記載問題に象徴される政治とカネについて、国民の疑念、不信、怒りが払拭(ふっしょく)されていないことが最大のものだった」と言及。政治改革に向けて「身内の論理、党内の理屈のように思われていることを今後は一切排除する」などと語っていた。 衆院選から間を置かずに会派入りとなったことについて、自民の閣僚経験者は「感覚がちょっとずれているような感じがする。内閣支持率がさらに下がるのではないか」と語った。【小田中大】