レッドホープス岩村監督、10年間思いファンに感謝 ホーム最終戦で福島県内最後の指揮
プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ、福島レッドホープスの岩村明憲監督は、31日に福島県本宮市のしらさわグリーンパーク野球場で行われた栃木ゴールデンブレーブスとのホーム最終戦で県内最後となる指揮を執った。試合終了後、セレモニーが行われ、監督として歩んだ10年間やファン、スポンサーへの思いを語った。 「皆さんからの『福島に来てくれてありがとう』という言葉を励みに、ここまで踏ん張ってこられた」。岩村監督が言葉を詰まらせながらファンへの感謝を口にすると、会場から大きな拍手が贈られた。あいさつ後、若松悠平主将から花束を受け取り、固い握手を交わした。選手が岩村監督を胴上げし、これまでの奮闘をねぎらった。 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興を目指す県民とともに歩んできた。沖泰司総合コーチが新監督を担う新体勢に向け「これからも熱い声援と愛のある叱咤(しった)激励をお願いしたい」と託した。
岩村監督がメジャーリーガーだった頃からファンという福島市の会社員矢内鴻太さん(31)は「チームの順位が低迷しても、最後まで諦めずに戦い抜いてくれた。感謝を伝えたい」と感慨深そうに語った。