オリンピックのMVPはレブロンではなくカリー?…レジェンドOBらが持論を展開
8月10日(現地時間9日)に行われたパリオリンピック男子バスケットボール決勝戦で、アメリカ代表は98-87でフランス代表に勝利し、金メダルを獲得した。 レブロン・ジェームズはこの試合両チーム最多となる32分29秒の出場時間で14得点6リバウンド10アシスト2スティールをマークし、オリンピックの6試合全てで2ケタ得点を記録。準決勝のセルビア代表戦ではオリンピックの試合において自身2度目のトリプルダブル(16得点12リバウンド10アシスト)を達成した上で、大会平均24.5分14.2得点6.8リバウンド8.5アシスト1.3スティールにフィールドゴール成功率66.0パーセントという文句なしの記録を残し、大会MVPに選出された。 アメリカに輝かしい結果を持ち帰ることとなったレブロンだが、現地で観戦していたステフォン・マーブリー(元ニューヨーク・ニックスほか)はMVPの選考に対する不満を口にしている。決勝戦で値千金の3ポイントを連続で沈めたステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がMVPだと訴えるマーブリーは、自身のインスタグラムに次のようにコメントした。 「間違った選手をMVPに選んでいる。もしかしたら、何かのアクシデントで名前を呼び間違えたのかもね。カリーが至高のシューターであることを証明した瞬間に時間を巻き戻すべきだ」 マーブリーはコメントの最後で「今回、彼はMVPに値しなかった」とレブロンを痛烈に批判した。一方、同じくNBAのレジェンドOBであるギルバート・アリーナス(元ワシントン・ウィザーズほか)はレブロンの選出に納得していると主張している。自身のポッドキャストで今回のMVP論争に触れたアリーナスは、次のようにコメントした。 「今回のMVPはアメリカの委員会が選出したわけじゃないんだから、(レブロンに対する)偏見はない。(カリーがMVPだと主張する人々に向けて)君たちは決勝戦終盤の2分間だけを取り上げて、まるでそれがオリンピックの全てであったかのように見せようとしているだけだよ」 レブロンとカリーがチームメートとして共闘した末に見事金メダルを獲得したという歴史的な出来事に対して、まるで水を差すような議論にも聞こえてしまうが、まずは金メダルに輝いたチームUSAやパリでの熾烈な試合を戦い抜いた各国の選手たちに祝福の言葉を送りたいところだ。
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